交通事故もスピードさえ出てなければ数も減るだろうしダメージも大幅に小さくなるはずです。それなのに、何故われ先にとスピードを出したがるのでしょうか。これは人間の本能なのでしょうか、それとも単に社会のシステムが時間の短縮を求めているからそれに追われているのでしょうか。
いずれにしても、スピードを上げれば当然燃費も増えます。そのスピードを抑えて燃費を削減している業界があるそうです。
世界の船会社が、燃料費削減のため船舶の低速運航を始めている。この結果、貨物船の太平洋横断日数はこれまでの11日から場合によっては15日まで延びることになる。
ロサンゼルス・タイムズによると、船会社は2009年、景気低迷で約220億ドルの損失を出したと推定される。燃料の節約がコスト削減につながるため、低速運航は船会社にとって合理的な決定だが、荷主にとっては荷物の輸送で日程調整が必要になる。…略
これは良いですね。こうなるといよいよ第3743回等で取り上げてきた帆船や太陽光の利用も現実味を帯びてくるのじゃないでしょうか。船の世界がスピードの追求を止め昔の帆船時代のようになれば、燃料の削減は相当なものになりそうです。
これを機会に車もスピードが出なくすれば交通事故も減り車自体も軽くて安価なものになりそうです。電気自動車だって100万円もしないものができるはずです。
こうなれば、第3915回等で取り上げた飛行船も案外夢物語じゃなくなるかもしれません。世の中のスピードを落とせば良いのです。考えてみる必要があるかも。
のんびりやりましょう!