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太陽光発電量を3割アップさせたあの手この手

2010年08月21日 | 太陽光発電

  偶然でしょうか19日に書いたのと同じように太陽光発電量アップに取り組んだ話題がありました。太陽光発電の設置が増えてくるとこうした取り組みをする人たちも増えてくるのでしょうね。

  太陽光発電量を3割アップさせたあの手この手

  太陽光 先行企業の活用術(1

   …略

 システムの発電効率と気温の関係を調べた結果、30℃前後の高温になると効率が約20%低下することが判明。降雪・積雪の影響でも効率が落ちていた。さらに、近隣で太陽光発電システムを導入した他社を訪ね、面積当たりの発電量を比較したところ、都筑製作所の方が少なかった。同社は山に囲まれた低地にあり、日射量が少ないからだと判明した。

色付くリンゴにヒント

 「太陽電池に当たる日射量の増加」と「太陽電池の冷却」。都筑製作所は、発電量を増やすためにこの2つの課題に取り組んだ。

 長野県はリンゴやモモなどの果物の栽培が盛んな地域である。日射量を増やすヒントは果樹園にあった。リンゴが全体的に赤くなるように、反射性のシートを地面に敷いてリンゴの下半分に太陽光を当てていたのだ。

 坂城工場は屋根の上に、昭和シェルソーラー(現ソーラーフロンティア)の多結晶シリコン型太陽電池を40kW設置している。ほぼ南向きに少し立たせて、横に4列並べた。夏の日の出や日没の時は太陽が太陽電池の向きと反対側に回り込んでしまい、太陽光がうまく当たらない。太陽電池の裏側に反射シートを取り付けて、後ろの列の太陽電池に反射光を当てるように工夫した。…中略

   反射シートや反射板を設置することによって、発電量は設置前と比べて12%増えたという。

  パネルに散水し発電効率改善

 ホースに開けた穴から水を流し太陽電池の表面温度を下げる

  太陽電池の温度上昇対策としては、パネルの表面に散水する仕組みを取り入れた。パネルの上部にはわせたホースに小さな穴を開けて、夏はそこから散水する。太陽電池の温度は狙い通り下がったが、問題も浮上した。

  ホースの穴を10cmおきに開けているため、パネルの表面で冷却用の水がかかる部分とかからない部分が生じたのだ。両者の温度差は最大28度もあった。

  そこで、パネル全体に均等に水が流れるように、曇り止めや洗剤などを塗って表面を滑らかにするとともに、ホースに包帯を巻きつけた。穴から直接、散水するのではなく、いったん包帯に染み込ませてからじんわりと流すようにしたのである。

  この対策によって、夏場の発電効率が上がった。79月の3カ月間の発電実績を見ると、冷却対策を実施していない2007年度と比べて2008年度は8ポイント、翌2009年度は12.4ポイント改善した。

  日射量の増加とパネルの冷却によって、計画発電量を33.9%上回った。200709年度の年間発電量は、5200056000kWhで推移している。設置出力の1000倍が年間発電量の目安とされるので、この水準を大きく上回る。…中略

 反射シートや反射板、ホースを活用した散水装置はすべて社員が製作したものだ。反射シートなどに約60万円の材料費をかけただけで済んだ。太陽光発電システムを導入しても発電量をあまり気にしない企業がある中で、ここまで効率の改善に挑戦する企業は珍しい。…中略

  2009年度は79月の間、11時間の散水を53日実施した。かかった水道代は約21000円。一方、散水による発電量増加で節約した電気代が約16000円。温度上昇対策は現在、約5000円の“赤字”である。今年度中には、ノズルを取り付けて噴霧する方式にしたり、1時間流しっ放しにするのではなく一定の間隔を空けて散水したりして水の使用量を抑える考えだ。

  散水方式は19日に紹介した「麻の里発電所」さんの方がシステムとしてはずっと上のように思います。センサーで制御しているので水も殆ど使わないそうです。雨水で賄っているのですから水道代も要りません。
  しかし、反射式は私もいろいろ考えましたが、反射シートは思いつきませんでした。やはりリンゴ栽培などした事が無いのが影響したかもしれません。
  それにしても、この反射シートは面白そうです。この方式で何か考えられたら良いのですが。この反射シートと「
麻の里発電所」さんの散水方式なら結構良いものができそうです。

いつかは!