第 3200回や第 4565回などで取り上げ過疎地の公共交通の切り札になってくれることを期待しているデュア ル・モード・ビークルの詳しい記事がありました。
なかなか進まないようですが、やはり車両以外にも沢山のネックがあるようです。
Business Media 誠より 2013年09月06日 杉山淳一の時事日想:
ロー カル線の救世主になるのか――道路と線路を走るDMVの課題と未来 (1/5)
山形県のローカル線を活性化するため、DMV(デュアル・モード・ビークル)を導入する動きが始まった。しかし、開発 元のJR北海道もいまだ実用化せず、今まで取り組んできた路線や自治体にも、その後の動きはない。そこで国 土交通省が主導して取りまとめることになった。
JR 北海道は2004年に画期的な車両を開発した。小型バスを改造し、道路走行用のタイヤと線路走行用の車輪を備えた。道路と線路、両方とも走行可能なことか ら「デュアル・モード・ビークル(DMV)」と呼ばれている。鉄道のメリットとバスのメリットを兼ね備え、 鉄道車両より安価に製造できるから、「ローカル 鉄道の救世主」との期待が寄せられている。
しかし、実用化は進んでいない。JR 北海道は2007年と2008年に「試験営業」をした後、営業運転を実施していない。鉄道イベントのひとつとして、苗穂工場の一般公開日にデモ走行する程 度の扱いになっている。それにもかかわらず、全国のローカル鉄道から導入構想が浮上し、実際に車両を借り受 けて試験運転までしたところもある。が、やっぱ りその後は動きがない。
導入構想を掲げた鉄道の中には、兵庫 県の三木鉄道や宮崎県の高千穂鉄道のように、DMV への願いも虚しく廃止された路線もある。その他、DMVに手を挙げた路線を眺めると、すべてとは言わないが、再生への万策が尽きて、なにか新しい方針を打 ち出す必要に迫られ、苦し紛れにDMVを持ちだしたような事例もある。そもそも、開発元が実用化せず、わず かな実績しかない技術である。経営不振の鉄道会 社が導入するにはリスクが大きすぎる。…中略
DMVについては、ローカル線の導入計画ばかりが報じられ続報が少ない。しか し、今年2月に国土交通省が「DMV の導入・普及に向けた検討会」を設置し、今までのDMVに関する動きが公開された。DMVは JR北海道や国の研究開発支援によって、現在も実用化へ向けて開発や試験が続けられていた。…中略
両方の免許がいるのは気 がつきませんでした。車両にもまだまだ問題があるようですが、このアイデア自体は絶対に良いと思いますので、是 非モノにして欲しいものです。
全国から引き合いがあるということは地方ではそれだけの需要があるからでしょうし、国も乗り出す気に なったようですからその気になれば案外実用ははやいのじゃないでしょうか。
これが実現すれば、路面電車の導入には採算的に無理な地方でも望みが出てきそうな気がします。早く実用 化にこぎつけ、クルマ社会からの移行に貢献してもらいたいものです。
見ることがで きるかな!