明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



陰影を排除した手法の場合、日本画に見られるように、背景は無地でも不自然ではない。背景に余計な意味を持たせたくない場合はそうする。背景が必要な場合でも、中国の仙人が住まいそうな岩山など、手のひらサイズの石を使ったが、作るのが面倒な場合、というと身も蓋もないが、作るより実景を使った方が結果が良いと思われる場合は実景を使う。 竹竿にシヤレコウべを掲げる一休和尚は、正月の京の街を、時に門の間からシャレコウベを突き入れたそうで、街中に立っているべきなので実景を撮影する予定である。昔のように人形を手持ちで撮り歩く必要がないのは何よりである。大燈国師用の五条大橋は、現存の物とは違うし、記録も絵画くらいにしか残っていない。芭蕉記念館に納めた芭蕉庵は木材で作ったが、元々不器用な私が一カットのために五条大橋など作らない。こちらも撮影場所の目星は付いている。

 

 

 



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