中村勘三郎さんの突然の訃報。我々から言えば、勘九郎。いつも注目を浴び、あるときは浮名を流し、我々とは異質・次元の違うまさに芸能の世界の人物であった。以前、一休寺を訪れた時に、女優の名取裕子さんを目の当たりに見たが、後光が射すがごとく何かを感じた。タレントとは、才能があるからタレント。京都南座における六代目勘九郎襲名披露の朝、勘三郎が死去。それにもめげずに、長い襲名口上を発した兄弟には、観客から励ましの声が飛ぶ。良い場面であった。タレントさんも、是非、一般社会でもその才能にもとずく光るモノを発揮し、夢と希望と勇気を与えていただきたいものである。