阪神・淡路大震災から19年目。午前5時46分には手を合わせた。我々の地域は、ほとんど被害がなかったが、家が倒壊すると思うほど揺れたのはよく記憶している。被害の大きさは、夜が明け、メディア報道で地震状況があきらかになればなるほど、悲惨さと悲劇の様子を知り心を痛めた。それから2年後、ある友人からその時の家族の状況を知らされ、凄くショックを受けた。家が全壊、家族がその下敷きになり、当日の夕方ごろご夫婦は救助されたが、近くで埋められていて元気であった娘さんが、建物に火が燃え移り悲鳴を上げながら声が出なくなっていくさまを詳しく知った。何もできなかった両親のつらさ・無念さも聞いた。忘れもしない、ボストンでの夜だった。こんなことって、世の中にあるんだと思わず頭がパニックになり、今までに経験したことがない心の震えが止まらなかったことを思い出す。忘れてはならない、伝えていかねばならない大災害、そして大自然のなかで希望を持って生きていかねばならないことを心して。