2009~2011年に放送されたTV番組『坂の上の雲』が始まった。還暦後、苦手な小説を読んだのが、司馬遼太郎作品。「竜馬がゆく」に続いて、この作品を一気に読んでしまった。日本という国、明治の時代を知り、自分自身の体が震えたのを思い出す。自己の体を張って、この国を救おうとした若者がいたことに、心も大いに、震えた。その小説を原作に3年越しで、TV放映された。渡辺謙のナレーション『まことに小さな国が開化期を迎えようとしている・・・』を覚えた。家族みんなで観た。出演者のどの俳優も素晴らしい演技であった。とりわけ、子規、真之、律が良かった。くじけそうになっても、くじけても、また立ち直る勇気を与えてくれた。友情、愛情、男の生き方、そして、この国というものを教えてもらった。だが、自分には、まだまだ、そのような力はないと再放送を観ながら感じていた。