7大学連携市民公開講座を受講するために、国立国会図書館に行くと、定年後の最も時間をかけることになるきっかけとなった郷土史の大先生に久しぶりに出会った。小学校の校長先生上がりの御大には、地元郷土史・文化財の価値あるモノの見かた、歩いて価値あるものを探すことを教えていただいた。宇治の観光ボランティアガイドの今日の土台を作り上げ、数年前に、近畿のシンポジウムで表彰され、京都新聞でも数回取り上げられた人物である。京田辺の観光ボランティアの創設など、功績は数多い。特に、共感を呼ぶことは、権力、権威への抵抗であった。現役時代に勇気ある行動をされたことが印象に残っている。もう八十を越え、柔和なお顔からはなかなか想像できないが、近況などを交流しながら、男はやるべき時は、命を懸けてやらねばならないとまた感じていた。