四方源太郎日記(京都府議会議員・綾部市選挙区)

これからの綾部のために、さらなる「挑戦」を!

水源の里シンポジウム

2007年10月18日 | イベント参加

 午前中は配達やら納品やらで、あちこちを回った。

 午後、水源の里シンポジウムに参加した。中丹文化会館いっぱいに全国から人が来ておられた。テレビで観たことがあるような顔のジャーナリストも来ておられた。
Img_1742  長野大学教授で、「限界集落」という言葉をつくられた大野晃先生の基調講演があった。
 「山に若い人が入って仕事ができるよう国策の方針転換を!」「戦後民主主義で欠落した住民の自主性」
 この2点を最終的に訴えておられた。

 その後、西田愛子さんから、水源の里の現状報告があり、パネルディスカッションになった。コーディネーターは嘉田良平さんだった。
Img_1763  パネラーは4名で、宮崎県諸塚村の甲斐重勝元村長は、森作りにおける「林道」の重要性を説いておられた。公共事業をすべて「悪」としてはいけないという論調だった。
 舞鶴市西方寺平の泉清毅さんは、「地域住民がしっかり話し合え」と言われ、話し合った結果、40年前に「西方寺平の暮らしを守る会」を結成し、生活基盤整備(道路の舗装や電気など)を市に要望して進めていったこと。リーダーがいれば、若い人も入ってきて農業をしてくれるというお話だった。
 新潟県上越市議の矢野学さんは、合併前は安塚町長として、マイナス要素だった「雪」を資源と捉える発想で、雪冷房を学校に完備したり、棚田を活かした村づくりを進めてきた状況を説明された。村おこしの課題として、「地域の政策能力」「リーダーの育成」「若い人の定住」を挙げておられた。
 綾部市の上原直人企画部長は、綾部市の「水源の里条例」の経緯や綾部市の状況について説明をされた。あやべ福祉フロンティアの福祉有償運送事業もご紹介いただいたが、奥上林からの移送料金(ガソリン代)については、ちょっと金額が違っていた。

 限界集落の活性化の問題は、シンポジウムで解決することではない。しかし、誰かが国民運動として考えるきっかけをつくり、国の方針を変えていかなければならないのだと、今日のシンポジウムに参加して感じた。

 報道陣の数も、ものすごかった。綾部でこんなにたくさんのテレビカメラが悪いことでなく、良いことで来るのは、本当にすごいことだと思った。
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