午後、京都国際会館での《京都府戦没者追悼式》に出席した。
綾部市からは塩尻福祉保健部長が来ておられて、綾部市遺族会からも60名ほどがご参加されていた。
戦没者のご冥福をお祈りし、日本の安心・安全を守るという気持ちを新たにした。
民主党政府は、TPP交渉参加を明確にした。
「交渉に参加しておいて、ダメだと思えば、途中で脱けたら良い」と言う推進論者がいるが、そういういい加減な外交は国際的信頼を損なう。
「途中で脱けられない」と分かっているから、他国の指導者はそういう甘い言葉を日本に囁く。全ての国の指導者は自国の国益のために行動し、発言しているという認識を持つべきだ。
オバマ大統領は野田総理に、「TPP参加について、俺の立場は分かっているよね」と言い放った。
普天間で大きな借り作った民主党政府は、あわててTPP交渉参加を表明した。
TPPに参加することによって、米の価格は今より下がるだろう。現実に綾部の農村を支えている兼業農家はこれ以上、農業を続けられるだろうか?
それは農業の崩壊ではなく、農村の荒廃を意味する深刻事態だ。
労働市場が開放されれば、今なら何とかある仕事にも外国人がどんどん参入してくるだろう。日本人の失業率が高くなって、貧困の問題が顕著になるだろう。
公共事業にも外国企業が進出してくる。地方経済は今以上に成り立たなくなるだろう。
TPPに参加しないマイナスも、もちろんあるかもしれない。しかし、参加してもプラスはない。
市町村合併の際の議論とTPPの議論は良く似ている。
市町村合併も、推進派の方々は「このままでは市財政がもたない」とおっしゃったが、合併しない選択で正しかったと多くの綾部市民が今、感じておられるのではないだろうか。
市町村合併も、当時、反対派は“時代についていけない頑迷な守旧派”のように言われていた。
TPPの交渉に参加するなら、政府がもう少し具体的に案を提示した上で、解散総選挙で国民の信を問うような大きな問題だと思う。
参加国のGDPをみると、アメリカと日本のGDPでほぼ全体の9割になる。TPPは日米のFTA(二国間協定)でしかない。
アメリカ経済は瀕死だ。大都市ではデモが頻発している。
オバマは自らの再選のために、日本を巻き込もうとしているだけだ。
野田総理は「ドジョウがナマズに逆らっても、しょうがねえじゃん」とうつむいているのかもしれないが、それでは困る。