四方源太郎日記(京都府議会議員・綾部市選挙区)

これからの綾部のために、さらなる「挑戦」を!

TPP

2011年10月11日 | 論評・研究

 午後、京都国際会館での《京都府戦没者追悼式》に出席した。

 綾部市からは塩尻福祉保健部長が来ておられて、綾部市遺族会からも60名ほどがご参加されていた。

 戦没者のご冥福をお祈りし、日本の安心・安全を守るという気持ちを新たにした。

 民主党政府は、TPP交渉参加を明確にした。

 「交渉に参加しておいて、ダメだと思えば、途中で脱けたら良い」と言う推進論者がいるが、そういういい加減な外交は国際的信頼を損なう。
 「途中で脱けられない」と分かっているから、他国の指導者はそういう甘い言葉を日本に囁く。全ての国の指導者は自国の国益のために行動し、発言しているという認識を持つべきだ。

 オバマ大統領は野田総理に、「TPP参加について、俺の立場は分かっているよね」と言い放った。

 普天間で大きな借り作った民主党政府は、あわててTPP交渉参加を表明した。

 TPPに参加することによって、米の価格は今より下がるだろう。現実に綾部の農村を支えている兼業農家はこれ以上、農業を続けられるだろうか?
 それは農業の崩壊ではなく、農村の荒廃を意味する深刻事態だ。

 労働市場が開放されれば、今なら何とかある仕事にも外国人がどんどん参入してくるだろう。日本人の失業率が高くなって、貧困の問題が顕著になるだろう。

 公共事業にも外国企業が進出してくる。地方経済は今以上に成り立たなくなるだろう。

 TPPに参加しないマイナスも、もちろんあるかもしれない。しかし、参加してもプラスはない。

 市町村合併の際の議論とTPPの議論は良く似ている。

 市町村合併も、推進派の方々は「このままでは市財政がもたない」とおっしゃったが、合併しない選択で正しかったと多くの綾部市民が今、感じておられるのではないだろうか。

 市町村合併も、当時、反対派は“時代についていけない頑迷な守旧派”のように言われていた。

 TPPの交渉に参加するなら、政府がもう少し具体的に案を提示した上で、解散総選挙で国民の信を問うような大きな問題だと思う。

 参加国のGDPをみると、アメリカと日本のGDPでほぼ全体の9割になる。TPPは日米のFTA(二国間協定)でしかない。

 アメリカ経済は瀕死だ。大都市ではデモが頻発している。

 オバマは自らの再選のために、日本を巻き込もうとしているだけだ。

 野田総理は「ドジョウがナマズに逆らっても、しょうがねえじゃん」とうつむいているのかもしれないが、それでは困る。


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