15日㈰、午前中は綾部小学校へ。綾部小学校では今春から「出口の現代文」として有名な出口汪先生の「論理エンジンキッズ」を教材として採用し、論理力、言語力をつける新しい教育に取り組んでいただいている。公立小学校での「論理エンジンキッズ」の採用は全国で初めてのことだ。
昨年2月13日に大阪で出口汪先生と会い、綾部の教育改革にぜひ力を貸していただきたいとお願いし、快諾を得た。「論理エンジン」を綾部に導入し、すでにこれを使っている都会の有名私学並み、もしくはそれ以上の教育を綾部で実現することでしか、「教育移住」による人口増、人手不足解消はできないと考えている。人口増は掛け声だけでは絶対に無理で、何か行動しなければ絶対に実現しない。
これに対し、「綾部小学校を日本一の小学校に!」と取り組んでおられる小林治校長が理解を示していただき、中筋小学校、吉美小学校にも声をかけていただいて、4月からこの3小学校で新しい教育が始まっており、今日は綾部小学校での「論理エンジン」を活用した授業参観とPTA主催の出口先生の講演会に私も参加させていただいた。
「論理エンジン」の授業を6年生のクラスで参観したが、これを続けていけば、きっと学校は変わる!という実感を得た。今日は「接続詞」の学習で最初は大人でも難しく感じたが、例題をやっていくうちに身につく仕掛けがある教材だと思った。
綾部小学校では、これを教科書の文章につなげて学習していく工夫をしておられた。伏見区にある京都聖母学院小学校では以前から「論理エンジン」を導入しておられるため、4月には聖母学院小学校の論理教育担当の先生を講師に研修もされたそうだ。
こういった取り組みを京都府教育委員会にも把握しておいてほしいと橋本幸三教育長にお願いし、学校教育課の澤浦侑喜課長に綾部小学校に来てもらった。澤浦課長には京都府全体に広げていただくと共に、文科省の官僚として本省に綾部の取り組みを持ち帰り、「教育移住」を政府から進めていただきたいと思っている。
綾部市教育委員会からは大槻伸一教育部長らにお越しいただき、出口先生や教育委員会関係者にも授業参観と講演に参加してもらった。校長先生は「府教委の課長に授業参観していただくことは滅多にないので…」と喜んでおられた。
PTA主催の講演会は約1時間、保護者の方々や他校からの聴講者もあり、出口先生は「綾部小学校から、教育の改革ではなく、革命が起こる。私も楽しみながら頑張ります!」と強い意気込みを示していただいた。
すべてはここから、今日から始まる。
関係者の皆さんとは昼食をご一緒して、さらに意見交換を行い、澤浦課長には綾部の観光地を少しご案内した。綾部バラ園はよく賑わっていた。