23日㈭、午前中は「げんたろう新聞」の制作作業。昼前に綾部を出て府議会へ。
午後、監査委員として実地監査へ赴く。最初は京都府土地開発公社へ。藤森和也理事長らから説明を受けた。
土地開発公社には綾部市内でも綾部宮津大江線の用地買収業務を京都府から受託していただいている。今後の業務の見通しについても質問し、意見交換した。
福知山市三和町の北部中核工業団地も、あと3区画で完売となるとのこと。北部物流拠点の用地を先行買収することも進めてほしいとお願いしたら、「京都府がやる気になってくれたら、私たちはいつでもやります」とおっしゃっていた。
また一昨年、官製談合防止法違反の罪で新名神事務所の幹部が逮捕された事件(昨年、執行猶予付きの有罪判決が下される)の詳細経過を質し、再発防止対策等について聴取した。
その後は京都土木事務所に行き、山之江亨所長らから業務内容の説明を受けた。鴨川の三条大橋西詰に設置された河川情報板のトラブルや伏見港の活用と淀川舟運、嵐山の鵜飼小屋撤去を行政代執行した後の状況などについて質問した。
事務所での監査の後は移動し、北区西賀茂の蛙ヶ谷川の砂防事業の現場を見学した。
夜は綾部出身の先輩である藤岡栄さんと会食。京都泊まり。
24日㈮、9時に府議会棟を出発し、今日は京都府茶業研究所を現地監査に。
茶業研究所に行くのは初めてだったが、すれ違いも難しいような細い道を抜けたところに平成29年に府内産木材で建てられた研究所があった。
神田真帆所長らから説明を受け、宇治茶振興について意見交換。
京都府には数多くの農業産品があるが、「日本一」と堂々と名乗れるのは「宇治茶」であり、また「日本を代表する飲み物」といえば「日本茶」であることも間違いないので、もっと目立つところに売り込んでいったらどうかと提案した。
例えば、G20などの国際会議の際には、必ず世界の首脳に宇治茶を飲んでもらう。そしてその会場には大きな茶壺を置いてもらって目立つようにするなどを外務省に働きかけたらどうか?と提案した。トランプ大統領が「宇治茶」を認識してくれたらいいと思う。
その後は神田所長の案内で、茶業研究所内部を見学させてもらった。
手もみの道具の表面は和紙に柿渋を染めたものが貼られていた。和紙は丈夫で修復が利くとのこと。
午後は公立大学法人(金田章裕理事長)の監査のため、橋下幸三監査委員と共に府立医科大学へ。
府立医大附属病院では佐和貞治附属病院長の案内で救急センターやEICUを見学して、コロナの隔離病床を動かしていた頃の話などを現場の方々から聴いた。
施設は老朽化しており、救急センターとEICUが離れていて一体運用ができていない。早期の新設を望まれていた。
その後の委員審査では金田理事長、夜久均副理事長(府立医大学長)、塚本康浩副理事長(府立大学学長)、佐和理事(附属病院長)、藤井和男理事(公立大学法人事務総長)らと意見交換を行った。
両大学は京都府の重要な「研究と教育」の機関である。「研究と教育」は数字で評価がしづらいが、両大学が京都府にとって重要な役割を果たしていただいていることを今日の意見交換で改めて認識した。
一方で、厚労省が「研究と教育」を「労働」と位置付けて制限しようとしていることは日本の「研究と教育」の大きな危機だとも感じた。「働き方改革」は「働かせない改革」とは違う。
一法人二大学の体制のデメリットは「京都府との関係が遠く感じること」という意見が出ていた。たしかに府議会でも学長らと意見交換するのは決算特別委員会、予算特別委員会の審査の一部だけだし、常任委員会には大学政策課長しか出席しない。
今後、「大学政策」を議論する特別委員会を設置して、府議会と大学、京都府と大学の距離を縮めることが有効なのではないかと感じた。議員団に提案していきたい。
終了後は綾部に戻り、夜は20時頃まで事務所でブログ書きなど。