四方源太郎日記(京都府議会議員・綾部市選挙区)

これからの綾部のために、さらなる「挑戦」を!

アイリーン・美緒子・スミスさんとの原発勉強会

2025年01月30日 | 議員活動

30日㈭15時から自民党綾部支部にて、環境団体グリーンアクションアイリーン・美緒子・スミス代表ら京都府知事や綾部市長に提出された「原発の使用済み燃料の乾式貯蔵、避難に関する、京都府北部30キロ圏内7市町住民へのアンケート結果に基づく要望書」に関しての勉強会を開催した。

 勉強会は自民党綾部支部の役員の皆さんに呼びかけ、こちらが10名、先方が7名参加された。

 アイリーンさんとの最初の出会いは2015年2月3日。ちょうど10年前に友人の出口三平さんの紹介で事務所にお越しになった。

参考:2015年2月3日付blog「綾部に、世界に、大本に、暖かい春が来ますように」

 アイリーンさんの印象は、それまでに会った反原発運動の活動家ではない優しく穏やかな雰囲気を感じたのと、どの政党を支持するという立場ではなく、純粋に原発のことを危惧しておられることが理解できたので、以来、ある意味「情報源」として様々な資料をいただいて意見を聴かせていただく関係を細く長く続けている。

 アイリーンさんは若い頃には、当時の夫で写真家のユージン・スミスさんと共に熊本県水俣市に入り、水俣病の実態を世界に問い、日本における反公害運動のさきがけとも言える活動をされていた。そのことは俳優ジョニー・デップが主演した映画「MINAMATAーミナマタ」(2020年公開)で映画化もされている。

 原発問題には、アメリカのスリーマイル島の事故以降、関心を持たれるようになったそうだ。

 今日は私からそういったアイリーンさんとのつながりを話した後、関西電力が高浜原発に建設しようとしている使用済み核燃料の乾式貯蔵施設の危険性等についての説明や住民アンケートの結果について話を聴いた後、意見交換した。

 アイリーンさんの会の方々は、原発から30キロ圏内(UPZ)の7市町(舞鶴市、綾部市、福知山市、宮津市、伊根町、南丹市、京丹波町)を昨年6月~11月に戸別訪問し、全域がUPZとなる舞鶴市ではPAZ(10キロ圏内)、準PAZ圏全世帯の約2割、他の6市町はUPZ全世帯の5%にあたる857枚の対面方式でのアンケートを取っていただいたそうだ。

 真夏の炎天下、遠方から電車で来られて真夏の炎天下を歩いて見ず知らずの家を訪問されるのは大変なことだっただろう。本来、我々地元の政治家がやるべきことをしていただき、頭の下がる思いがした。

 今日、参加いただいたのは、市議、元市長、元市議、自民党役員で、それぞれの考えを語っていただき、活発な意見交換ができた。

 乾式貯蔵施設のことは私も全く認識していなかったので、ぜひ綾部でも全市民を対象とした住民説明会を開催してもらいたい。それを今後、国や京都府、綾部市、関西電力に求めていこうと思う。

 また、こんなことを勝手に計画されているとすれば、京都府や綾部市が要求している福井県並みの「同意権」についても、さらに強く求めていかなければならないと感じた。

 避難路が全くできていないこと、避難計画も実効性に疑問があること、その中で原発稼働ばかりが地元を無視して進められていっていることについては、私も大いに懸念している。

 未来のために、今、しっかりと議論し、考えていかなければならないと思う。


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