現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

どこまで面倒みるの?

2008-05-07 21:12:08 | 社会問題
「雨なので家まで送って」非常識110番急増、警察業務に支障も(読売新聞) - goo ニュース

「ゴキブリで警察呼ぶ」とは、困った問題だ。
「蛇を警察官が退治した」という記事はよく出る。
毒蛇じゃあるまいし、そんなことで、いちいち警察
呼ぶのか?と思う。噛み付き亀なら別か?

「電車を乗り間違えて、遅刻しそうになった受験生を
パトカーが試験会場まで送った」という話も“美談”
なのか“職務逸脱”か、議論になったことがあった。

それにしても、電話番号の問い合わせ、公衆便所で
「紙がなーい」。こういう記事が出ると、すぐ真似する
連中が出て、ますます際限なくなるだろう。
警察官との抗争を扱った映画に触発されてか、交番
にロケット花火が打ち込まれたとか。

警察官の皆様には、つくづくご同情申し上げる。
神田知事が「警察官の増員計画を発表したが、成り手
がいない」と愚痴っていた。ゴキブリ退治やトイレット
・ペーパーの配達までやらされては叶わない。けじめを
どうつけるかだ。

馬籠(まごめ)に

2008-05-07 11:06:03 | 虚無僧日記
木曽路はすべて山の中。
以前、妻籠から馬籠峠を越えて
馬籠宿まで歩いた。途中所々に
旧中仙道の遺構の石畳がある。
旧道はすごい急坂である。
こんな坂を、大名行列やら、皇女
和宮の行列が通った。駕籠を担ぐ
方も、乗っている方も、仰向けに
なってさぞ大変だったことだろう。

馬籠宿もすごい急坂に店が建ち並ぶ。
せっかちな私は、イッキに登ろうと
するとすぐ疲れてしまうが、数歩進
んでは立ち止まって尺八を吹く。これ
だと、全然疲れない

馬籠は観光地化し過ぎて、お店の反応
は今イチだが、数ある中で数軒は布施
をいただいた。小さな子供たちまで店
番で働いていて、子供に小銭を渡して
「入れて来い」と指示する店主も。

“おやき”の嶋屋さんでは、焼きたての
“おやき”を二個「あとでお食べください」
と布施いただいた。ありがたい。虚無僧
の旅では、いただいた物だけを口にすること
にしている。布施いただいたお金で食べ物を
買ったり、飲食店で食べることはしない。
結局、2日間で口にしたのは、Mさん宅での
お味噌汁と団子二本に、この“おやき”二個。

それだけに、有り難味をひしひしと感じ、
おいしくいただくのだ。



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荷物を軒先に

2008-05-07 10:36:33 | 虚無僧日記
妻籠までM氏に送ってもらい、車を降りた時、
野宿用のフリース等を入れた信玄袋は邪魔
なので、休業中の店の脇に、かってに置いて
いった。「物に執着せず、無くなったら無くなっ
たでいいや」の私である。物を大事にしない
のはいけないのだが。

帰りに、そこへ行くと、ちゃんと信玄袋が
あってホッとした。見ると、広告紙の裏に
大きく「荷物を置かせていただいてます」と
メモ書きが乗せられていた。
Mさんが、わざわざ書いておいてくださっ
たのだ。お手数おかけして恐縮。お心使い
に感謝。

昨晩の女性といい、M氏といい、きちんと
した対応に、心洗われる思い。

5月6日 晴天 妻籠

2008-05-07 10:22:49 | 虚無僧日記
http://blogs.yahoo.co.jp/thicowanwan/trackback/851305/53208705昨日の雨とうってかわって、雲ひとつ無い青空。
妻籠宿の手前で車を停め、一緒に妻籠の街並に。
即、外国人の母子に出会う。「What is this?」に
早速尺八を吹く。たちまち他の観光客もカメラ
を構える。お布施もいれてくれる。M氏は、
そんな様子を眺めながら、適時帰られた様子。

GW最終日だが、思ったよりは観光客が少ない。
あまり多くては、迷惑になるのでこのくらいが
丁度いい賑わい。

4、5歳くらいの女の子が、「あ、テレビで見た」
と。5/3金曜日に放映された『喪われた道』を見た
のだろうか。母親は「黒だった気がする」と。
私は、最近は白で通している。化繊だから、雨に
濡れても、すぐ乾いていいのだ。

お客が多く混雑している店は、概して無視され
るが、そう思って立ち去ると、後で追いかけて
こられ、丁寧に紙で包んだお札を出してくださ
った店も。(お店繁多の中、申し訳ない)

明かりも消え、廃業しているようなので、通り
過ぎようとすると、主が顔を出し、「こっちへも
来てくれ」と手招きされ、「ありがとう、ありが
とう、ご苦労さん」と、丸めた千円札の束を
偈箱にねじ込んでくださった。

木曽路は、まだまだ人情の厚い街だ。“失われた
ニッポン”健在の街。

妻籠は、端から端まで一往復するのに1時間で
終わってしまった。まだ一時過ぎ。馬込に行く
ことにする。丁度バスが来た。





5月6日 M氏と会う

2008-05-07 05:37:38 | 虚無僧日記
朝4時には空が白み始める。鳥のさえずり声が
聞こえ、目が覚めた。M氏との約束の9時まで、
まだ5時間もある。また、尺八の練習がたっぷり
できた。

実は先日、私のHPに、見知らぬ人からメールが
入った。中津川市のMさん。「尺八に関心がある
ので、一度会って話を聞きたい」との事。丁度GW
は、木曽路を旅する予定だったので、今日5/6、
午前9時に坂下駅でお会いすることになっていた。

南木曽駅8:25発に乗って、10分ほどで坂下駅に着い
た。丁度M氏も車で迎えに来てくださり、初対面の
ご挨拶。虚無僧姿なのですぐ判るのがいい。M氏は
温厚そうな背の高い、シャンとした紳士だった。

途中「道の駅」で五平餅?を買って、ご自宅に案内
された。M氏は中津川の高校を出て、東京の大学を
卒業し、一流企業に勤められて、定年で地元に帰ら
れた由。家も新築され、木曽の山々と眼下に水田を
一望できる絶好の眺め。

奥様から、山椒の葉を浮かべた味噌汁と、先ほどの
五平餅(というよりお団子)を出していただき、
おいしくいただく。タレは味噌に胡桃や落花生など
を混ぜたもので、忘れられない味だ。

ひとしきり尺八の話をして、車で妻籠(つまご)
まで送っていただく。昨日は雨で虚無僧に回れず、
「一日為さざれば一日食さず」で、丸一日飲まず
喰わず。所持金も10円しかなかったので、過分に
喜捨までいただき、有り難い。先を憂えずとも、
何とかなる虚無僧人生。感謝感謝である。