現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

11/9 弓

2008-11-09 22:25:08 | 虚無僧日記
毎日、弓を持った人を数人見る。今日は5団体
100人くらいは居た。尺八家はめったに会わない
から、尺八より弓の方が愛好者が多いということ
になる。
従兄弟も弓を始めたそうな。今ブームなのだろうか。

私の母校慶応中等部は弓道が盛んだ。先日テレビで
紹介されていた。私が入学した時、新任教師だった
高柳憲昭さん(慶応は大学教授でも先生と呼ばない。
“さん”付けで呼ぶ)が弓道部を創設し、以来45年
800名の部員を育てたとか。何かの雑誌に紹介されて
いるのも見た。おなつかしい。まだご健在でいらした。
全国大会でも度々入賞しているそうな。
今年は愛知県幸田市の幸田中学が優秀賞で、慶応は
敢闘賞だったとか。
名古屋は、弓も盛んなようだ。いいことだ。

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11/9 中村-覚王山-栄

2008-11-09 19:45:38 | 虚無僧日記
9の日は中村公園参道で「九の市」。以前は、
中村公園駅から豊国神社のある中村公園まで
800mの参道一杯に出店が並んだが、今は半分
以下に減った。人出も少ない。
あきらめて地下鉄に乗って、覚王山日泰寺へ。
ここは、明治にタイ王国から寄贈された仏舎利を
安置するために、超宗派で創建した寺である。
「覚王」とは釈迦の別名。また「日泰」は日本と
タイ王国の意。なにしろ日本で唯一、釈迦の遺骨を
祀る寺であるから、日本の全仏教寺院の上に立つ
べき寺であるが、いまひとつ知名度がない。
訪れる人もまばら。それでも、お参りされる方の
3人に一人は、虚無僧の私に丁寧に手を合わせ
布施してくださった。信心深い方々だ。

人通りがほとんど無いので、栄へ出る。

「都山ですか?琴古ですか?」と年配の男性が
声をかけてきた。尺八家だな?。天蓋を上げて
顔を見せると「ああこの前 岡崎で」。虚無僧姿
で電車に乗っていて、声を掛けてくれた人だ。
「この前、FM聴きましたよ。録音とりましたから」
という。お礼を述べて12/7のチラシを渡す。
「はい、行きますから」とうれしい返事。布施も
入れていただいた。これで3人ゲット。やはり
虚無僧やるだけ効果はある。

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11/8 藤原由紀乃 ピアノリサイタル

2008-11-09 08:38:02 | 虚無僧日記
真如苑の鈴木さんから「藤原由紀乃ピアノリサイタル」の
案内をいただいていた。虚無僧姿では入れまい。幸い、
短歌会館がすぐ近くなので、天蓋、ゲ箱、尺八を預かって
もらい、白い着物のまま、コンサート・ホールに向かう。

藤原由紀乃は、4歳からドイツに留学、ツィーグラー
の“魂の耳で奏でる自然なピアノ奏法”後継者だそうな。
鍵盤を叩きつける弾き方を忌み嫌い、手をほとんど上げず、
指先の力だけで押しつけるように弾く。するとどんなに強く
大きな音でも、心に優しく響くという奏法だ。
これに心酔するファンも多く、毎年名古屋でもリサイタル
が開催され、鈴木さんの紹介で毎回行っている。

しかし、私は正直好きではない。頭がピアノにぶつかる
くらい前かがみの姿勢で、手をほとんど上げずに指先だけで
弾く演奏は、どうもフラストレーションがたまる。音が
こもって聞こえるのだ。

以前、名前を忘れたが、夕張炭鉱に演奏に行って、そこの
主催者の男性と恋に落ち、ピアノ一つ持って長屋のような
家に嫁いだという人の演奏を聞いた。
炭鉱という過酷な仕事、運命に立ち向かう、彼女の激情が
ほとばしる叩きつける演奏に、皆涙した。肘まで鍵盤に当て
るのだ。あの演奏が生涯忘れられない。

ウィーン少年少女合唱団の天使のような歌声より、黒人霊歌
に、私は涙を誘われる。4歳から留学して純粋培養されたお嬢様
育ちの心優しい演奏には涙が出ない。

だが、藤原由紀乃は、高橋恵子、室伏広治とともに真如苑の
霊能者なのだ。その純真素直な心は伝わるものがある。

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11/8 長者町「商店街祭り」

2008-11-09 08:00:48 | 虚無僧日記
栄の喧騒を逃れて長者町商店街に行く。今日は
お祭り をやっているはず。
地下鉄伏見駅を出て、200mほどの地下道が
商店街になっているのだが、開いている店は
数軒ほど、あとは全部シャッターが閉まっている。

お隣りの奥さんもここで店を出していたのだが、
昨日会ったら、「1週間前に閉店して、これから
仕事を探しに行く所」とのこと。不況の波は
地下から湧いていた。ゾォー。

地下道を抜けると長者町。ここは呉服問屋街。
その昔、名古屋は繊維の町として賑わった。今は
不況に喘いでいる。その不況を吹き飛ばそうとの
商店街挙げてのお祭だ。でも去年ほどの人通りや
盛況さはない。
出店の中で、以前名古屋駅で見かけた「文字書き」
のお兄さん。挨拶を交わすと、またお布施を入れて
くれた。今度会ったら、一筆お願いしよう。何を
書いてもらおうか、そうだ「一休の遺言」と云わ
れるやつだ。

「平気 へいき、気にしない 気にしない」
「なんとかなるさ、だいじょうぶだぁ」

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11/8  迷惑防止条例

2008-11-09 07:38:53 | 虚無僧日記
今日は栄に出る。栄は名古屋の中心街。三越、松坂屋、
丸栄の3Mが並び、名古屋駅とは客層が違う。お金持ち
の年配者が多い。

そこで、右翼の街宣車が3台、大音量で激しくやじって
いた。なにごとぞ。丸栄前で共産党が街頭演説をやって
いた。それより大音量で「良識ある名古屋の皆さん、
共産党の甘い文句に騙されてはいけません」と、共産党の
演説を妨害しているのだ。東京ならパトカーや警官が出て、
「騒音防止条例違反」で規制するはずだが、愛知県警は
例によって知らん顔。栄のような大きな交差点でも交番は
ない。

あまりうるさいので、地下街に入ると、監視カメラがある
のか、「当地下街では、募金活動、チラシ配り、物品の
販売は禁止されています。不審者を見たら、中警察署
〇〇の110番へ通報してください」の放送。

栄から市営地下鉄に乗ったら、早速「不審者、不審物を
見たら、係員にお知らせください」の車内放送。私への
当てつけか、いやみか。いや私の“ひがみ”か。
弱い者へは高飛車のお役所でござる。

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