現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

11/9 音量・音質共にチェィンジ!

2008-11-10 07:30:48 | 虚無僧日記
虚無僧修行、今日で3週間が過ぎた。1日、娘の
結婚式で東京に行き休んだので、都合20日間。

「循環呼吸」が見えてきた。それをやるには、まず
吹き方を変えなければならない。頬と上唇も膨らます
蛸の口“梅干口”で吹く。最初は全く音も出なかった
のが、今日ようやく曲が吹けるようになった。音質も
音量も変わった。

覚王山日泰寺に行った時、人通りも少ない静かな
環境の所では、バカでかい音で、自分でもビックリ。
音量をセーブするコツも覚えた。
その後、栄や名古屋駅で吹いた。騒々しい中では
ものすごく響く。割れるような大音量だが、全然疲れ
ない。今日は朝9時半から夜7時半まで10時間吹いた。

ジヨン・海山・ネプチューンは、日本に来て尺八を習い
始めた時、一日10時間練習したという。わずか3年で、
私は彼に抜かれた。20年先輩の私でも総練習時間に
したら彼より少なかったのだ。今日ようやく彼の練習
量に追いついた。1日だけだが。これが生業なのだから
1日10時間は働く、つまり尺八を吹くのが当然。
60歳にして、チャレンジ、チェンジだ。


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虚無僧への誤解

2008-11-10 07:24:13 | 虚無僧って?
結構物知り顔に聞いてくる御仁もござらっしゃる。

その1
男「ちょっと聞いていいですか?」
私「どうぞどうぞ、聞いてください」と尺八を吹く。
男「いえ、『昔、悪いことをした武士が、虚無僧になれば
  罪が許された』と聞いたんですけど、虚無僧って罪人ですか?」
私「私もネットでそう書いてあるのを見ましたけど、間違いです。
  江戸時代の『掟書き』でも、『罪を犯して虚無僧寺に逃げ込ん
  できた輩が居れば、速やかに奉行所に突き出すべし』とあります。
  現に、何人かしょっぴかれています」
 (まったく、ネットではいい加減な記載が多い。困ったもんだ。
  それにしても、そんなのまで読んでいるとは雑学家だ。感心感心)

その2
男「虚無僧って幕府の隠密だったんですよね」
私 心の中で(これも嘘、その事実は無い。現に幕末に、京都
  明暗寺の看主は、長州藩士を匿った門で捕えられている。
  でも、無碍に否定してはいけない。
 「はい、一般にはそう云われていますが、さてそのような史料は
  無いですね。尤も“幕府の隠密だ”なんてあからさまにしては、
  隠密になりませんからね。これじゃ目立ちすぎて隠密にならない
  でしょう。バレバレですよ」

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ちょっと聴くけどォ

2008-11-10 07:23:55 | 虚無僧日記
中年男性その1
男「ちょっと聞くけどォ」
私「はい?」
男「あなたは女性ですか?男性ですか?」
私「観音様にも髭がござる」と低い声でつぶやく
男「あぁ女ね」
私「エ!?」

その2
男「ちょっと聞いていい?それって趣味?」
私「なりわいでござる」
男「本物の坊さん?」
私「僧に非ず、俗に非ず、偽物と思えば偽物、本物と思えば本物」
男「あ、そう」手にしていた1,000円札をしまって行ってしまった。
(シマッタ、正直に答えるんじゃなかった)と舌打ちする私。

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若い人の反応

2008-11-10 07:23:38 | 虚無僧日記
若い人の反応

その1
「あれ虚無僧だ」「まじぃ、今時いるの?」
(はい、最後の虚無僧です。それにしても、
 よく“虚無僧”って知ってましたね)

その2
「明暗かァ、お前は“明”か“暗”か?答えろ!」
(明も暗も心の内よ)

その3
「オッ侍だ、名を名乗れ!」
(そう、虚無僧は侍でなければ成れなかったのだ、
 よくご存知で)

その4
「かっこいい!」
(でしょう、ありがとう)

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ねぇねぇ あれなぁに

2008-11-10 07:21:56 | 虚無僧日記
土日は子供連れが多い。母子の会話。

その1
子供「ねぇねぇあれなぁに?」
母親「いいからいいから」とはぐらかす。

その2
子供「あれぇ妖怪だあ!」と指差す子供の手をペチッと叩きながら
母親「だめでしょ、指なんか差しちゃ!」
私 (なにも叱らなくてもいいのに)とつぶやく。

その3
子供「あの人、なんでザルかぶってるの?」
母親「ああゆうお帽子なの」
私 (ニューファッションです)

その4
子供「あの人、なんで顔かくしてるの?」
母親「そうね、悪いことしたからかしら?」
私 (え、え、え???そう私は悪人です)
『懺悔の値打ちもないけれど』(北原ミレイ)を心の中で歌う。

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11/7 おじさんも

2008-11-10 07:21:19 | 虚無僧日記
花金、夜9時を回ると、ほろ酔い加減のサラリーマンが
多くなる。駅前は電飾で彩られ、明るい。心もウキウキ。
クリスマス・ソングが流れる中で、虚無僧は場違いだ。

酔っ払いの中年男性が千鳥足で近づいてきた。
「まぁだ こんなのいるのか、やめやめ、やめろォ!」と
酔っ払っているから ロレツが回らない。たしかに
この場にそぐわない私である。さっきから遠慮がちに
吹いているのだが、「やめろ」という言葉に悪意は無い
ようだ。構わず吹くと、財布から1,000円札を出して
げ箱に入れてくれた。

続いて、似たような男性。にこにこ笑顔で近づいて来、
「やぁ、しばらくです」と挨拶された。飯田勝利さんの
会の方だ。
「新聞も見ましたよ。いつも感心してるんです、飯田さんと。
よく(尺八の)PRをしてくれてるって」
「はい、今やらなければ、虚無僧も尺八も忘れられて
しまいますから」そして、12月7日のチラシを渡す。


3人目のサラリーマン氏。私の横に来て、かばんを地面に
降ろし「聞かせてもらおうかな」
ドキッ、尺八家かな??と思いつつ、一曲『下がり葉』。
「久しぶりに聞いたよ。本物の尺八。こんないい音が
出せるようになるまで、何年かかるの?」「50年です」
(いや、いい音なら1日で出せる人もいる。3年でプロに
なる人もいる)と思いつつ、12月7日のチラシを渡す。
「来月7日なら行きますよ」と。ありがたい!

初めてお客さん一人ゲット。私は動く広告塔なのだ。

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11/7  女子高生も

2008-11-10 07:20:04 | 虚無僧日記
名古屋駅の「タワーズライツ」は、もともと神戸の
ルミナリエを真似したものだ。神戸のルミナリエは
阪神大震災の鎮魂と復興を願い、被災者を元気
づけるものだった。
名古屋駅の電飾は、忍び寄る不況の風を吹き飛
ばすかのように、今年は気合が入っている。

人々の目は地上20m~50mの壁面に注がれて
いるが、私がピヒャーとひと吹きすると、一斉に
こちらを振り向く。皆心明るく、気が大きくなる
のか、虚無僧を見る目も温かい。若い人も年配の
方も、お布施を入れてくれる。

女子高校生の一団に囲まれた。横から下から
覗き込む。
「これって何してんのォ」
「虚無僧。知らない?」
「知らない」「これなぁに?」
「尺八。知らない?」
「知らない」「ここに何いれるのォ」
「お金、いや、みなさんのお気持」
すると、みんなで財布を出して、ジャラジャラジャラ
ジャラ、10円、5円、1円玉がゲ箱に入る。
「このお金どぉなるんですか?」(ムムム)
「みなさんのところに何倍にもなって返ってきますよ」
「ほんとう???」
「私たち剣道部なんです。今度試合があるんです」
「はい、はい、優勝しますように祈らせていただきます」
とフ・ホー!
「ありがとう!」と行ってしまった。
女子高生に囲まれて、オタオタする“おタク”でした。

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11/7 タワーズライツ

2008-11-10 07:19:46 | 虚無僧日記
名古屋駅、冬季恒例の「タワーズライツ」が始まった。
高島屋がはいっている駅ビルの壁面が電飾でライト
アップされるのだ。ここ2、3年、青い光のみで星空を
イメージしているのか暗かったが、今年は赤、白、黄、
緑、青でメルヘンチックな町を描いており、背後には
花火の模様と、ど派手になった。
電球ではなく100万個の発光ダイオードとか。今年の
テーマは「輝く街」だそうだ。暗い世相に名古屋だけは
“元気”を鼓舞するかの試み、歓迎したい。

今日は花金とあって、人通りも多く、立ち止まって
電飾を観る人たちで駅前はものすごい人。黒山の人
だかり。デジカメやケータイカメラのフラッシュが
あちこちで光る。みな虚無僧の私を避けて撮っている。
虚無僧は無視無視。

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11/7 立冬

2008-11-10 07:19:24 | 虚無僧日記
今日は立冬というが、暖かい小春日和。
阿久比まで遠出する。田園地帯だ。草木は
色づいて、秋の色が青い空に映える。
近くに牛舎があるのか、妙なる臭い。蝿も
蚊もブンブンいる。参った、尺八が吹けない。
ただひたすら田んぼの畦道を歩いて終わる。

“まあねぇちゃん”ことマネージャーと
喫茶店で打ち合わせ。一匹の蚊が彼女の
ミニスカートの中へ。蚊を追って私の手も
スカートの中へ・・・・。入る前にペチッ!。
叩かれたのは蚊ではなく、私の手でした。
「おぉ、私はカ(イ)になりたい」

気がついたら、私の方が蚊に喰われていた。
A型の血の方が蚊にとっては美味しいらしい。
「蚊ぁちゃん かゆい」
「母ちゃんじゃないわ」ベチッ。また叩かれた。
「可愛(かわ)ゆ~い!」

こんなネタを考えている毎日です。

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