現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

1/5 国府宮神社にて

2010-01-06 04:00:08 | 虚無僧日記
「国府宮」神社での「浦安の舞」演奏、2日目。

鈴花が「楽箏」の演奏を頼まれ、私はその付き人。
いつもと主客逆転。朝8時に迎えに行き、国府宮
まで20分と近いのが幸い。

「浦安の舞」は、1940年(昭和15年)11月10日に開かれた
「皇紀二千六百年奉祝会」に合わせ、全国の神社で奉祝祭を
行うに当たり、創作された神楽舞。宮内省楽部の多忠朝が
国風歌舞や全国神社に伝わる神楽舞を下地に作曲作舞した。

歌詞は、1933年(昭和8年)の昭和天皇御製

 「天地(あめつち)の神にぞ祈る 朝なぎの 
          海のごとくに 波たたぬ世を 」

国府宮の宮司さんの話。
 「当時、全国の神社で一斉に舞うため、宮内庁から全国に
  講師が派遣されてきた。テープなど無い時代。雅楽と違って、
  お箏の手も細かいので、覚える方は大変だった」と。
  神楽の新曲なのだ。

ネットで見ると、現在でも各地の神社で舞われているが、大半が
宮内庁雅楽部の演奏によるCDを使用している。生演奏は珍しい。

楽箏専門の人からみれば難しいが、俗箏に比べれば曲はカンタン。
だが、一般の箏が弾けても、楽箏は糸も、弾き方も“間”の取り方も
違う。まず、音程が全体に半音近く低い。そして平均律ではない。

楽箏の音、神楽の雰囲気を出して弾くのは また別だ。
鈴花は、こうしたことを真似て、それらしく弾くのは得意だ。
舞台度胸はあるし、宮司さんからもお褒めの言葉をいただき、満足。

昨日同様、午前10時と11時の2回。
神殿の中に 一回に300名の善男善女がぎっしりと集う。さすが
名古屋周辺の農村部、信仰深い善男善女が多いのに驚く。


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

一休と虚無僧」で別にブログを開いています。

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