現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

無縁死

2010-01-31 22:03:49 | 虚無僧日記
1/31 NHKスペシャル『無縁社会』を何気なく見た。

「遺骨の引き取り手が無い無縁死が3万2千人。会社を
辞めたらもう会社とも社会とも家族とも縁が切れ、孤独に
死んでいく人が、これからどんどん増える」と。

結婚しない生涯独身女性も3人に1人。高齢化して親、
兄弟も亡くなっていれば、もう頼るべき親族はいない。
叔父叔母はいても、姓が違えば、お墓には入れてもらえ
ない。

そうした人のニーズに応える共同墓地や寺、NPO法人
が増えていることの紹介もあったが、身寄りの無い人の
不安は深刻だ。

仕事のストレスからうつ病になり、退職、離婚、子供からも
見放されて老人ホームで独り暮らす男性。まだ私とそう変わ
らない年だが、すっかり自信をなくしている。「道端で尺八を
吹いている人を見て、私もああなりたいと思った」と、涙を
こらえてぼそぼそと語る。おいおい「道端で尺八吹いていた
人」って私のことか?

虚無僧的な生き方が、これからは憧れの的になるかも。しかし
私は世間から逃避はしていない。尺八を通じて、積極的に
社会と関わりを持とうとしている。ま、これもいつまで続くか。
社会と縁が切れた時、本当の虚無僧になるかな。明日はわが身。

「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

一休と虚無僧」で別にブログを開いています。

日記@BlogRanking

1/31 伊勢

2010-01-31 19:29:44 | 虚無僧日記
毎年正月に伊勢神宮と朝熊(あさま)山参詣を続けているが、
今年は、正月早々スケジュールがびっしりで、月末の今日
ようやく行ってきた。

早朝4時半、朝起き会を早退し伊勢に向かう。6時、外宮
参拝後、朝熊山の山頂、金剛鉦寺の奥の院に登る。

虚無僧の由緒書『虚鐸(きよたく)伝記国字解』によれば、
「明暗寺の開祖?虚竹禅師が、この山に登り、霧の中から
天韻を聞いて『虚空』と『霧海じ』の二曲を得た所。伝説に
すぎないが、虚無僧にとっては聖地である。朝熊山頂の
八大龍王の社で『虚空』を献奏。

下山してから「内宮」を参拝後、おはらい通りのはずれで
虚無僧をする。団体客や家族連れなど結構な人出だ。若い
カップルも多い。

「おや虚無僧だよ」「珍しいね」と年配の男性。子供も
目を輝かせ、指さして「あれなぁに?」。

「私の父が明暗教会の会員で、明暗寺にお墓がありますので」と
品の良いご婦人。これもご縁だ。

多くの善男善女の志。これも神仏の加護か。「世の中まだまだ
捨てたもんじゃない」と感じる。

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