現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

原田康子「挽歌」

2010-01-19 05:40:11 | 虚無僧日記
「淺川マキ急死」の記事に関連して、「原田康子」の訃報を
見つけた。昨年の10月20日、81歳で亡くなっていたとは、
知らなかった。

昭和30年、デビュー作『挽歌』が70万部のベストセラーとなり、
釧路の町を一躍有名にし、さまざまな社会現象を巻き起こした。

私は中学1年の時読んだ。「原田康子」という名が、初恋の
女性と同姓同名だったので、心ひかれて買ったのだ。初恋の
女性といっても、片思いで、言葉も交わしたことのない女性
だった。

そんな悶々としている日々、この『挽歌』を読んだ。桂木と
その妻子に関心を持ち、その幸せな家庭を壊していく主人公
怜子の屈折した感情に、自分を重ね合わせ、興奮して読んだ。

まだ不倫がタブーとされた時代に、桂木という男とその妻をも
愛し、二人の間に入っていく主人公の怜子。しかし桂木夫人の
自殺というクライマックスは、社会に衝撃的なセンセーションを
巻き起こした。

その後、20年を経て書かれた『星の岬』も、高校の音楽教師と
高校生の不倫、そして死。渡辺淳一の処女作『阿寒に果つ』
にもつながる。『挽歌』『星の岬』そして一連の渡辺淳一の
小説は、私の深層心理に深く宿っているのだ。


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マキさん違い

2010-01-19 01:09:33 | 虚無僧日記
歌手の浅川マキさん死去=ユニークなライブ活動を展開(時事通信) - goo ニュース

アングラの女王淺川マキさんが亡くなった。なんとこの名古屋で、
3日間ライブを行っていたさなかだそうな。70年安保で騒然とした
世に、黒づくめで煙草をくゆらす風貌は、我々団塊の世代の支持を得た。

ところで、同じく寺山修二に見いだされたカルメン・マキ。どうも
二人は混同されやすい。こちらは「時には母のない子のように」が
大ヒットした。紅白にジーンズで出演して話題となったのは「カルメン・
マキ」の方だったか?。

もひとつ「真知子マキ」という言葉も流行った。『君の名は』の真知子が
頭から被っているショールのこと。

そして私の姓は「牧原」なので、あだ名も「浅はかマキ」とか「カメルーン・
マキ」と呼ばれていたこともあった。(コロコロ主義主張が変わるので)。

というわけで「淺川マキ」には 特別の 親密感を抱いていたっけ。


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