現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

歴史離れと歴女ブーム

2010-04-03 08:41:00 | 社会問題
壬申の乱、源平の争い、承久の変、南北朝の争乱、長篠の
合戦、本能寺の変、小田原の役、関が原の戦い、禁門の変、
西南の役・・・・・。他に「騒擾、擾乱」というのもある。

「“乱”なのか、“役”なのか、“変”なのか覚えられな~い。
みんな“戦い”でいいジャン。全く“変”だ!」とは、先日
聞いた中学生の叫び。

我々の世代は自然に覚えたものだが、中学で初めて習う
「日本歴史」は、こんなことで すでにパニックになるそうだ。

大学の受験科目に『日本史』が無いこともあって、若者の
日本史離れはひどい。私は歴史が好きで、日本史の先生に
なりたかったが、教育実習でその夢は破られた。高校生は
みな、堂々と漫画を読んでいるか、他の教科書を広げて
自習しているか、寝ているではないか。日本史は彼等に
とって、受験に関係ない無駄な授業だったのだ。

それから40年。今「歴女」ブームとか。ブームの火付け役は
ゲームソフトらしい。前田慶次など私でも詳しくは知らな
かった武将がイケメンで描かれ、人気のヒーローになって
いる。

「傾奇(かぶき)」者がヒーローになる時代が来た。虚無僧は
「傾奇」の最たるものだ。虚無僧一路をヒーローにした漫画を
誰か描いて欲し~い!!!!

「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

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虚無僧はかぶき者

2010-04-03 08:40:47 | 虚無僧って?
江戸時代初めまでは、虚無僧は浪人体で、天蓋も被らず
袈裟もつけず、刀を差していた。薦蓆(こもむしろ)と尺八が
虚無僧の証(あかし)だった。

虚無僧が今のような深い天蓋を被るのは江戸時代半ばから。
歌舞伎の「仮名手本忠臣蔵」に登場し、その錦絵が出回った。
それを真似て、旗本の次男三男坊や侠客が、派手な格好をして、
尺八片手に悪さをするようになった。現代の暴走族と同じだ。

無論、まじめな虚無僧も居たが、派手な格好の「傾奇(かぶき)者」
は「伊達(だて)虚無僧」などとも呼ばれた。

「かぶき者」とは、助六や白波五人男のように、世間の意表を
つく奇抜な格好で、世間からはみ出たヒーローだ。

私も平成の虚無僧。現代の「かぶき者」を自認している。時たま
(今まで3回ほど)だが、若い娘が「かっこいい!」と云ってくれる。
それを期待して、また街に出る。いつまでも欲が捨てきれぬのォ。


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