現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

箏のコンサート

2010-04-10 22:01:51 | 虚無僧日記
このところ、箏のコンサートを何件か見に行った。
“名古屋は芸処”だからか、いずれも満席の盛況。
出演者観客ともに若い人も多い。意外だった。

大道具小道具に花などを並べたてた豪華な舞台。
着せ替え人形のようにとっかえひっかえの派手な
衣装。邦楽以外のゲストとのコラボ。司会者の饒舌。
なにか演奏以外のことで“チカラ”が入っている。

ただそれが、「お客を楽しませるため」と思って
やっているのだろうが、それは主催者の勝手な思い
であって、主催者だけが楽しんでいて、観客そっち
のけの過剰サービスと思うのは私だけだろうか。
「邦楽はつまらないと思われたくない」という負い目
なのだろうか。

「ムダ、ムラ、ムりの“ダラリ”の帯をとろう」という
キャッチコピーがあった。能も茶道も居合いも、一切
無駄が無い。それが日本文化だと私は思っている。
余計なもの無駄なものをそぎ落として、純粋に音楽
芸術で観客と真剣勝負をするのが筋だと思う。

10/11 能楽堂での「一路会公演」では、マイク無し、
司会無し、解説無し、照明も変化無し。つまり、
能のスタイルを真似たシンプルさで“邦楽”の世界を
見(魅)せたいと思っている。

「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

一休と虚無僧」で別にブログを開いています。

日記@BlogRanking 「60代の日記」ランキングです。クリックお願いします





随所に主となれば

2010-04-10 19:43:05 | 虚無僧日記
4/10 「実践倫理宏正会、東海地区春季大会」での上広会長の講演。

臨済宗の祖臨済の言葉「随所に主となれ」を引いて、会員一人ひとり
が、世のため人のため、我も人もの幸せのために何をなすべきか、
主体性をもって、自ら考え、判断し、解決できる人になってほしい。
家庭内の不和、会社での人間関係、仕事、借金苦、一人ひとり
抱える問題は違うので、自分のことは自分で主体的に考え判断して
成し遂げることができれば、その達成感はまた格別である」と。

フムフムと納得して、マネージャーの鈴花に話したら「そうそう!、
中国へ行きたいなら、他人の金をあてにしないで、自分で働いて、
お金を貯めて行ってきてください。その方が喜びの達成感は大きい
です」と。

臨済が云う「主」とは「主役」とか「主人」となって周囲の者を
指図するリーダーとは違うようだ。「なにものにも左右されない
自分」「主体性をもった存在」という意味らしい。禅の本では
いろいろ解説されているが、イマイチピンとこなかった。

上広会長は「怒り、嫉妬、恨みの心で自分を見失うことはないか。
金に目がくらんで、利得に走り、人の道を踏みはずすことはないか。
怒りの心、金銭欲が“主”になってはならない。いついかなる時、
場所においても、倫理に照らした自分を見失ってはならない」と。

なるほど、判りやすい話だった。

「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

一休と虚無僧」で別にブログを開いています。

日記@BlogRanking 「60代の日記」ランキングです。クリックお願いします

「実践倫理」春季大会

2010-04-10 03:33:52 | 虚無僧日記
4/10 「実践倫理宏正会」通称「朝起会」の東海地区春季大会。
静岡、愛知、岐阜の東海3県から 8,000名が一堂に参集する。

お役の方々は、昨日から徹夜で準備。幹部会員は全員和服。
一般会員も、婦人は上下そろいのスーツ。壮年も白ワイシャツに
ネクタイ、紺のスーツ。そして大会の開会は9時だが、7時
にはレインボー・ホールに入場し着席して、心静かに開会を待つ。

8,000人も集まるのだから電車の混雑を避けるためにも仕方が
ないのか。人気歌手のコンサートも3時間前には入場している
から、似たようなものか。

端から見れば、大まじめで滑稽な光景だ。こんな茶番劇でも
素直に従う人が、全国で10万人もいることに驚きでもある。

それでは今から行ってきます。午前4時。 

「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

一休と虚無僧」で別にブログを開いています。

日記@BlogRanking 「60代の日記」ランキングです。クリックお願いします