今引退か再起かで話題の立川談志の『芝浜』がYou-Tubeに
アップされていた。
長い。50分もある。談志はどうも好きになれない。声が汚い。
しゃべりに品がない。言葉が粗野でドモリが激しい(これはわざと
の演技なのだろうが)。冗長で無駄なしゃべりが多い。間(ま)が悪い。
辛抱して50分聞いた。全然笑えず、ラストでも泣けなかった。
ついでに「水島総の直言極言『立川談志の醜態』」というのも
あったので見てみた。
話の内容は「伝統と破壊」。「『芝浜』を例に、立川談志は古典
落語にいろいろ試行錯誤を試みているが、ことごとく失敗に
終わっている」と手厳しい。私も同意見だ。
だが、これに対して、投稿コメントの大半が、立川談志を擁護し
水島氏を攻撃している。「立川談志は古典落語が廃れていくのを
止めるために、いろいろ工夫努力してきたのだ」と。
これは意外だった。
私も、尺八の「古典本曲」はそのままでは廃れるばかりなので、
現代人にウケルようにアレンジしている。それは談志とは逆で、
時間の短縮だ。繰り返しの無駄を省き、メロデイラインをより
クリヤーに、そして緩急と音の強弱の差を大きくしている。
「古典を現代風に変えていくべき」という談志の姿勢に異論は
無いが、リアリズムには賛成しかねる。古典は無駄を省き、芸術
として昇華してこそ、次代に残せるというのが私の考えだ。
「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。
「一休と虚無僧」で別にブログを開いています。
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アップされていた。
長い。50分もある。談志はどうも好きになれない。声が汚い。
しゃべりに品がない。言葉が粗野でドモリが激しい(これはわざと
の演技なのだろうが)。冗長で無駄なしゃべりが多い。間(ま)が悪い。
辛抱して50分聞いた。全然笑えず、ラストでも泣けなかった。
ついでに「水島総の直言極言『立川談志の醜態』」というのも
あったので見てみた。
話の内容は「伝統と破壊」。「『芝浜』を例に、立川談志は古典
落語にいろいろ試行錯誤を試みているが、ことごとく失敗に
終わっている」と手厳しい。私も同意見だ。
だが、これに対して、投稿コメントの大半が、立川談志を擁護し
水島氏を攻撃している。「立川談志は古典落語が廃れていくのを
止めるために、いろいろ工夫努力してきたのだ」と。
これは意外だった。
私も、尺八の「古典本曲」はそのままでは廃れるばかりなので、
現代人にウケルようにアレンジしている。それは談志とは逆で、
時間の短縮だ。繰り返しの無駄を省き、メロデイラインをより
クリヤーに、そして緩急と音の強弱の差を大きくしている。
「古典を現代風に変えていくべき」という談志の姿勢に異論は
無いが、リアリズムには賛成しかねる。古典は無駄を省き、芸術
として昇華してこそ、次代に残せるというのが私の考えだ。
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