現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

詩吟の講習

2010-04-12 20:17:12 | 虚無僧日記
4/11 浜松で詩吟のコンクール出場者の講習会があり、その
尺八伴奏を務めてきた。

本選に出場する人は、詩吟歴何十年、すでに教室を持つ講師、
過去に何回か入賞歴の有る人などベテラン揃い。

それでも本部講師のキメ細かい指導がはいる。発声、発音、
言葉運び、間、そして出入りの一挙手一投足、吟ずる時の
顔の表情、目線、指先からつま先まで、実に厳しいチェック
を受ける。

それが尺八にも共通していて、大いに参考になった。
発声と尺八の発音が同じだ。喉の奥を開き、決して力まない。
音を前に出す。遠くへ飛ばす。クレッシェンド、デクレッシェンド。
強弱、緩急、リズム。すべて尺八にも共通する。

最後に講師の先生方が模範吟を披露。その段違いの吟に
圧倒された。決して無理に声を張りあげていないのに、
声量が断然違う。言葉も明瞭。詩の情景も伝わってくる。

講師の指導は逐一、良く解る。なるほどと納得するが、
いざ吟じてみるとその通りにはできない。何が違うのか。
なぜ真似できないのか。やはり、たゆまぬ日々の特訓か。


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詩吟は低俗?

2010-04-12 06:51:00 | 虚無僧日記
詩吟はミファラシドの5音階しか無いから、カンタン
のはずだが、その音程が決まらず音痴に聞こえる人が
大半。いっぱしに流派を名乗る宗家でも大半が怪しい。

尺八伴奏屋も実にいい加減。5孔尺八では、ミファ、と
シドの半音を正確にはっきりと出すのが難しいのだ。

そして、詩吟の伴奏は、詩吟を聞いてから吹くので、
すべて後追いで良いと思っている。「音程もメロディも
呼吸も合わなくてもいい」と思っている詩吟家や尺八
家が大半なのだ。「これでは詩吟も尺八も30年後には
滅びる」とわが師堀井小二朗は、昭和30年代に喝破した。
以来50年、正に詩吟も尺八も風前のともし火。

だが、最近ようやく、コンダクターやチューナー、伴奏用に
CDカラオケを使用するようになって、詩吟界のレベルも
向上してきた。尺八伴奏屋はお払い箱だ。

超一流の吟者の吟は、多くの人々に感動を与える。
何万人に一人。生まれつきの天分か才能か努力か。
一流の吟を聞く機会が限られているのはもったいない。
もっと一般の目に触れる場での公演をして欲しいもの
である。



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