現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

知音とは?

2010-07-01 20:20:26 | 虚無僧日記
北京での現地案内人の「孔玉」さん。なんと「孔子」の「孔」に
「玉」とはすごい名前だ。日本語も巧み。日本の事情にも
よく通じ、博識で、話題も豊富だった。たとえば、

「陛下」の「陛(へい)」は御殿に登る階段。天皇に拝謁する時、
絶対顔を見てはいけない。階段の下を見るから天皇は「陛下」。
皇太子は「殿下」。「殿」は「御殿」。御殿の下が見えるまで
頭を上げていいから「殿下」。「閣下」の「閣」は「楼閣」の
「閣」。高い建物だから、顔を上げて見てもいい。などと
漢字の意味から、用語の違いを解説してくれた。

そこで「知音」について訊ねてみた。『體源鈔』に「一休の
作」として載っている詩偈「龍頭を切断してより後 三千里の
外知音絶す」の「知音」の意味を知りたかったのだ。すると

「私の音(心)を知っている人はいるだろうか、私を解ってくれる
人は一人でもいいから居ないかなぁ」と、彼は解説してくれた。

みごと、私の思っていた通りだった。一休は「少知音」「稀知音」
そして「絶知音」と言っている。「わが禅を知る者 (解る者) は
いない」と云っているのだ。


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

一休と虚無僧」で別にブログを開いています。

日記@BlogRanking 「60代の日記」ランキングです。クリックお願いします。

読めそうで読めない中国語

2010-07-01 11:32:31 | 虚無僧日記
中国語は読めそうで読めない。テレビを見ていると
「美国」と出てきた。どうやらアメリカのことらしい。
「美利堅合眾國」の略だという。

日本でも「ビリケン」「メリケン」と云っていたっけ。

日本では「亜米利加」「米利堅」で「米国」。
アメリカ人は「米国人」。「北京」は中国の標準語では
「ベイジン」。

中国人に、「私はペキン(北京)からトンコウ(敦煌)に行く」と
言ってみたが、「ペキン」も「トンコウ」も通じなかった。
敦煌は「ドンファン」らしい。

ところで、空港で「行李」とあった。戦後まもなくまで
ちょっとした荷物をしまうための 竹や藤、い草で編んだ
入れ物を「こうり」と言っていた。旅行用にも使われて
いた。

古い日本語が案外、中国語と似ていることに気づいた。

「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

一休と虚無僧」で別にブログを開いています。

日記@BlogRanking 「60代の日記」ランキングです。クリックお願いします。