現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

「蒲田行進曲」と池田屋事件

2010-07-13 19:46:56 | テレビ・映画・芸能人
『蒲田行進曲』で「池田屋事件」が有名になった。

だが、この『蒲田行進曲』のおかげで、史実がごっちゃに
なってしまった。「銀ちゃん」こと風間杜夫が演じるのは
「土方歳三」で、相手の中心人物が坂本龍馬だそうだが、
二人とも、この場面にはいなかった。

浪士の粛清のため、宿々をあらため、不審に思って最初に
飛び込んだのは近藤勇だ。土方は遅れて駆けつけている。

坂本龍馬は、NHKの『龍馬伝』でもあったが、この場には
いなかったのだ。龍馬は後に、近江屋で殺される。

『蒲田行進曲』のクライマックス、「階段落ち」の階段は
えらく どでかいが、実際は、池田屋の写真や絵図で見ると、
巾90cmと狭い。長さも わずか一間(180cm)と短いから、
傾斜がすごく急だ。階段をころげ落ちるというより、2階
から真っ逆さまに転落する。

寺田屋は「今も当時のまま」と観光に供しているが、最近
「明治に再建された」と言われ、問題になっている。その
現存する「寺田屋」も、階段は狭い。


「池田屋事件」は、1864年、新撰組が長州藩の尊皇攘夷派を襲撃した
事件。坂本龍馬が襲われ命を落としたのは「近江屋事件(1867年)」。
寺田屋事件は、薩摩藩尊皇派が島津久光によって粛清された事件。


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「蒲田行進曲」と風間杜夫

2010-07-13 14:46:18 | テレビ・映画・芸能人
『蒲田行進曲』で風間杜夫を初めて知った。スターから
人気が落ち目になる小心者の「銀ちゃん」を、臭い演技で
実にうまく演じていた。

その後、1985年の年末時代劇スペシャル『忠臣蔵』で「浅野
内匠頭」を演じ、翌年の『白虎隊』では、会津藩主「松平容保」を
見事に演じてくれた。今でも「風間杜夫」を見ると「会津藩主、
容保公」とダブルほど、容保公になりきっていた。

松阪慶子、里見浩太郎、森繁久彌といった大物俳優は、誰を
演じても、自分の個性が前面に出るが、風間杜夫は、その
時々のその役になりきる役者だ。

そういう役者に仕立てたのが、「つかこうへい」だった。


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トム・デイーバー氏逝く

2010-07-13 11:44:30 | 虚無僧日記
伊那の山奥に住む尺八製管師 「トム ディーバーさんが
7月12日 亡くなった」との知らせが、児玉氏から
あった。一ヶ月ほど前、入院されているとの知らせがあり、
18日には、丹羽さんと見舞いに行く予定にしていたが、
間に合わなかった。

トム・ディーバー氏が、長野県飯田の北、松川町の
山奥に「米州尺八工房」を開いたたのは、昭和55(1980)
年。「冬は寒さ厳しい山奥に「何をスキ好んでアメリカ
人が」と、度々テレビでも取り上げられた。

何度か、遊びに行き、泊めてもらったことがある。
夜は漆黒の闇。トイレに行くのは懐中電灯たより。
カサカサカサと音がして足元を照らしてみれば、
1m はあろう青大将。3人の男の子は結構なイケメン。
成長し独立すると、日本人の奥さんは「私の勤めは
果たしました」と出て行ってしまわれた。

山中深くで、独り住まいの最期。家や家財道具の
処分どうするのだろう。人ごとではない。

15日 10時〜お別れの会(ご自宅)
15日 13時〜出棺(ご自宅)


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