鳥羽水族館館長 中村幸昭

以前、鳥羽水族館館長の中村幸昭(はるあき)氏の講演を聞いた。
もう70歳超えているはずだが、髪が黒々。海草や魚介類を
食べているからだという。

全国に数ある水族館で黒字は「鳥羽水族館」だけだという。
そのための、ものすごい営業努力をしている。「ジョーク・
ボックス」と云うくらい、ジョークが得意。

この水族館は鉄筋コンクリートじゃない「借金コンクリート」。
名古屋港水族館の館長が「赤字解消はどうしたらいいでしょう」
と聞いてくるから、名古屋は「やっとかめ(おひさしぶり)」と
いうから「亀」でしょう。とヒントを与えてやった。


昭和30年、27歳で水族館を立ち上げるまでの話も面白い。
東京に出て、「商売やるなら銀座」と銀座に店を出し、
布きれを売っていた。そこへ女優の岸恵子が来て買っていった。
その後「君の名は」で「真知子巻」として空前のブームとなり、
ものすごく儲かった。しかし、まもなく猫も杓子も売るように
なって、膨大な在庫を抱えて倒産。オーバーを質に入れて
鳥羽に帰ってきた。以来「オーバーは着ない」とのこと。
(私もそうだ。絶対着ない)

生家は魚屋で兄が継いでいた。観光客が店先に並んだ死んだ
魚より、生簀(いけす) で泳いでる魚を喜んで見ているのを
見て、水族館を思いついたいうと。とにかく発想豊かな根性
マンだ。

ゴロ合わせでは、

医食同源「孫(まご)は(わ)やさしい」を食べること。

　　　ま　　まめ
　　　ご　　ごま
　　　わ　　わかめ（海草）
　　　や　　やさい
　　　さ　　さかな
　　　し　　しいたけ
　　　い　　いも

この講演を聞いて以来、私は「大豆とゴマ、芋」が主食だ。
そして「やさい、しいたけ、わかめ」に目がない。そう肉は
食べなくなった。

『人生は青(あお)い熊(くま)』。「あせるな・おごるな、
いばるな・くさるな・まけるな」と。このゴロ合わせは
最近何かの本でも読んだ。


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旭山動物園前園長 小菅正夫さん

「赤旗」7/18 日曜版　「ひと」欄

「空飛ぶペンギン」で一躍有名になった旭山動物園の
園長小菅正夫氏がインタビューに応じていた。定年退職
されたそうな。

私の母など「ペンギンが空を飛ぶ」と、すっかり信じて
いた。そうした“気”をひくアイデアで、日本一 人気の
動物園にした人だ。

本人も「自分でも信じられない。奇跡だ」と言われる。

来園者が減り続け「動物園は何のためにあるのか」と
悩んだ時、戦後、名古屋の東山動物園に生き残っていた
象を見るために「象列車」が全国から仕立てられた話を
思い起こした。「戦後の荒廃した中で、なぜ人々が動物園に
集まったのか。人々は生き残った象に、生きる希望や
心の安定を求めたのではないか」と。

何事もあきらめない粘り強さは、学生時代の柔道で学んだ
という。試合に向けて猛練習に励んだが、結果は２位。
「報われない努力があることを知った」と。しかし、
「報われなくても、自分の信じた道を真っ直ぐ行くことに
意義があると悟った」という。

「報われない努力」か。尺八人口はますます減少している。
尺八の普及に「報われない努力」をしている私である。
「あきらめない」いつか花開くだろうか。


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極暑をしのぐ知恵

酷暑しのぐ高齢者の知恵　大きな帽子・口に氷・風通し…(朝日新聞) - goo ニュース

このところ、夜10時には寝て、夜中の１時半頃起きる。
明け方７時までは涼しい。クーラーの無い北の部屋の
整理をするには、この時間帯しかない。

それで、朝起きを２日休んだら、仲間が「熱中症で倒れた
のではないか」と心配して、家まで来てくれた。迷惑を
かけたが、心配してくれる仲間がいることは心強い。

暑さで独居老人の死亡が相次いでいるとか。

「極暑をしのぐ知恵」。昼は、デパートや大手スーパーで
過ごすことだ。夜10時、12時まで開いている店もある。
休憩用のベンチもある。冷水がタダで飲めるところもある。

虚無僧で旅をすると、こうした店舗で 夜を過ごせるので
大いに助かる。10時過ぎると、弁当、寿司などが半額に
なったりする。虚無僧の格好でぶらぶらしていても咎め
られない。体験で得た知恵でござる。

銀行や郵便局も、高齢者のたまり場になっているとか。


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