「大須大道町人祭」の演目の中に『百鬼どんどろ
岡本芳一追悼 魑魅魍魎絵巻』があった。
岡本芳一さんは、長野県の上伊那に居を構えて、
活躍していた人形師。昨年の春、飯田での公演を観に
行った。バックの音楽は、わが敬愛する児玉竹座氏の
法竹(地無し尺八)。満開の桜の木の下での二人の
共演も、身震いするほどステキだった。
その岡本氏が、今年の春、62歳で亡くなった。私と
同じ歳だ。下伊那に住む尺八のトム・ディーバーも
相次いで亡くなり、二人をよく知るカメラマンの
丹羽さんに誘われて、5月にそれぞれの居宅を弔問
に訪ねた。
岡本氏は、今年の「大須大道町人祭」にも出演予定
だったのだろう。その遺志を継ぐ人たちの演舞が
あったのだ。
岡本氏とギリヤーク尼崎は、共にパリの公演に招かれて
行った仲とか。ギリヤークは演舞の初めに「仲の良か
った友達、どんどろの岡本さんの為に、踊りま~す」と、
声を張りあげたのだ。
そして、終了後に、ギリヤーク氏は「今日は最高だった。
最高の踊りを披露できた」と、興奮して、何度も何度も
口にしたほど熱が入っていた。私も、岡本氏も知るだけに、
その思いが伝わった。
ブログを検索していたら、大阪から わざわざ観に来た人が、
「隣りの人と、肩を抱き合って、涙流して、感動した」と
書いていた。
私も、隣りの若い女性に、思わず声をかけてしまった。
「(ギリヤークの芸が)わかりますか?」と。彼女は「?」顔
だったが、「ギリヤークは知らなかったが、ちょっと気に
なる存在で見にきた」と言う。彼女も独りで見に来ていた。
その後、ギリヤークが私たちの所にやってきて、「(首から
かける) 前掛けの紐を、首の後ろで結んでくれ」という。
ギリヤークはもう80歳。指先が絶えず震えている。中風か。
紐を結ぶのも大変なのだ。暗い中、隣りの彼女にギリヤークの
長い髪を束ねて上げてもらい、私も緊張で指震えながら、
どうにか結んであげることができた。
「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。
「一休と虚無僧」で別にブログを開いています。
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岡本芳一追悼 魑魅魍魎絵巻』があった。
岡本芳一さんは、長野県の上伊那に居を構えて、
活躍していた人形師。昨年の春、飯田での公演を観に
行った。バックの音楽は、わが敬愛する児玉竹座氏の
法竹(地無し尺八)。満開の桜の木の下での二人の
共演も、身震いするほどステキだった。
その岡本氏が、今年の春、62歳で亡くなった。私と
同じ歳だ。下伊那に住む尺八のトム・ディーバーも
相次いで亡くなり、二人をよく知るカメラマンの
丹羽さんに誘われて、5月にそれぞれの居宅を弔問
に訪ねた。
岡本氏は、今年の「大須大道町人祭」にも出演予定
だったのだろう。その遺志を継ぐ人たちの演舞が
あったのだ。
岡本氏とギリヤーク尼崎は、共にパリの公演に招かれて
行った仲とか。ギリヤークは演舞の初めに「仲の良か
った友達、どんどろの岡本さんの為に、踊りま~す」と、
声を張りあげたのだ。
そして、終了後に、ギリヤーク氏は「今日は最高だった。
最高の踊りを披露できた」と、興奮して、何度も何度も
口にしたほど熱が入っていた。私も、岡本氏も知るだけに、
その思いが伝わった。
ブログを検索していたら、大阪から わざわざ観に来た人が、
「隣りの人と、肩を抱き合って、涙流して、感動した」と
書いていた。
私も、隣りの若い女性に、思わず声をかけてしまった。
「(ギリヤークの芸が)わかりますか?」と。彼女は「?」顔
だったが、「ギリヤークは知らなかったが、ちょっと気に
なる存在で見にきた」と言う。彼女も独りで見に来ていた。
その後、ギリヤークが私たちの所にやってきて、「(首から
かける) 前掛けの紐を、首の後ろで結んでくれ」という。
ギリヤークはもう80歳。指先が絶えず震えている。中風か。
紐を結ぶのも大変なのだ。暗い中、隣りの彼女にギリヤークの
長い髪を束ねて上げてもらい、私も緊張で指震えながら、
どうにか結んであげることができた。
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