現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

4/21 NHK「歴史ヒストリアで『一休』さん」

2010-04-21 22:32:18 | 一休と虚無僧
4/21 NHK『歴史秘話ヒストリア・一休さんのとんち人生』が
放映された。
3ヵ月ほど前、NHK大阪から電話がはいった。私のH.P.を
見たとのこと。「一休」については誰よりも知っていると自負
している私である。A48枚にびっしり打ってFAXで回答した。

世俗に知られている一休の行状は、ほとんど一休の死後200年も
経って出版された本によるもの。実際の一休は・・・・と。そして
NHKの番組は、私が講演している内容とほぼ 90% 同じだった。

違うのは、一休が刀を差して堺の街を闊歩したのは「外形は
刀でも抜けば木刀。今の僧侶は、カタチばかりで中身は、この
木刀のように、人を活かすことも切ることもできない」と、
堺で禅を商売にしている兄弟子らを風刺したもの。

さすがNHKではあからさまに寺の坊さんの悪口は言えない。
そこは抑えた表現となっていた。

その他は、構成、内容ともに私の『一休語り』とドンピシャ
同じだ。岡本真夜さん同様、「盗作」などとは言わず、「私の
説が NHKでもとりあげてくれて光栄なことです」と言っておこう。


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

一休と虚無僧」で別にブログを開いています。

日記@BlogRanking 「60代の日記」ランキングです。クリックお願いします

木村伸夫のこと。

2010-04-21 10:04:47 | 虚無僧日記
以前「車窃盗容疑で熊野警察に捕まった木村伸夫」のことを
書いた。そのブログに、昨日コメントがはいった。

「その男、私の所にも来ました。なんか怪しいので、ネットで
検索したら、貴ブログを見つけ、助かりました」とのコメント
だった。

“こそドロ”くらいでは検挙されず、もう出てきたのだろうか。
私も被害者なのだが、熊野警察からは、あの後、何も言って
こない。

無職で、家は有るのだが、「息子たちから追い出された」とかで、
24時間営業の店などを転々としているという。昼間はフラフラ、
尺八を持ってどこへでも入っていく。ある画廊にはいって、そこで
ひとしきり尺八の話をしたら、その主が「あなたの電話番号を教えて
くれた」と、私に電話してきた。

一度戸外で会っただけだが、私の話を聞いて、即「邦楽ラウンジ」に
行き、オーナーの山本氏に「牧原から代稽古を頼まれた」と云って
信用させ、鍵のありかを聞き出し、夜中に現金2万円と塩ビ管尺八を
盗み出した。

お琴屋の「柏屋」さんも、「先日、牧原さんの仲間だという人が
訪ねてきましたよ」と言ってきた。

以前、東京の文化放送から電話取材を受けたことがあった。
「虚無僧とはなんぞや」と聞いてきたから、いろいろ説明する中で、
「江戸時代の後半には悪人も多かった」とか、「虚無僧で門口に
立って尺八を吹いていると、怪しまれず、また留守かどうかわかる」
などと、誘導されて話した。
そしたら、なんと、「ワゴン車で寝泊りし、昼は虚無僧をしながら
留守宅を物色し、1,000件以上もの空き巣を働いていた男が捕まった」
という事件があったとのこと。「虚無僧=悪人」という部分だけが
報道されてしまった。まったく“しまった!”である。

「尺八吹き」が みな 悪者にされねばいいが、と願う。


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

一休と虚無僧」で別にブログを開いています。

日記@BlogRanking

上海万博PRソングに岡本真夜の曲

2010-04-21 06:37:16 | 社会問題
「上海万博に協力でき光栄」岡本真夜さん、曲使用を容認(朝日新聞) - goo ニュース


上海万博のPRソングが、岡本真夜の「そのままの君でいて」に
極似しているという疑惑。中国国内から沸き起こった。ネット上で
「恥ずかしい」「これではメンツが台無しだ」といった非難の他、
「中国では盗作は珍しいことではない」との書き込みもあった。
日本ではスポーツ紙以外は取り上げなかった。

作曲者(繆森)は盗作を認めていないそうだが、中国は世界に大恥を
さらすこととなった。その制裁と賠償はどうなるのか興味がある。

岡本真夜は「世界が注目する上海万博で歌われるので、光栄です」
とコメント。万博事務局から相当の使用料がはいるのだからラッキー
な話だ。

ところで、この盗作騒ぎが起こるまでで、恥ずかしながら、岡本真夜
を知らなかった。岡本麻耶と混同していた。いろいろ検索してみたら、
「金魚顔」というコメントがあった。納得。

「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

一休と虚無僧」で別にブログを開いています。

日記@BlogRanking 「60代の日記」ランキングです。クリックお願いします


校歌盗作事件

2010-04-21 05:40:47 | 社会問題
以前、甲子園で流れた校歌を聴いていた人から「うちの校歌と
同じだ」と声があがり、盗作がバレたことがあった。その件に
ついて検索してみたが、出てこない。うやむやにされ、もみ
消されたようだ。

別件で一件ヒットした。
和歌山県新宮高校の校歌の歌詞が、北海道室蘭の旧制中学の
校歌とそっくり同じだったそうな。


【新宮高校校歌】の1番出だし
  1) 日よ照り輝け 晴れたり青空
    われらは集いて 学べり学べり
  
【旧制室蘭中学校校歌】
  1)日よ照り輝け晴れたり青空
    われらは集へり 集へり集へり
 

【新宮高校校歌】の2番
  2) 緑よ輝け 晴れたり千穂ヶ峰
    われらは喜び 学べり学べり 
  
【旧制室蘭中学校校歌】
  2) 緑よ輝け 晴れたり有珠岳
     われらは学べり 学べり学べり


【新宮高校校歌】の3番
  3)  潮よ輝け 晴れたりわたつみ
     われらは勢いて 学べり学べり
     新宮高校 輝け我が校
     希望は果てなし 若く清く
      とどろく波の穂 その香も高し


【旧制室蘭中学校校歌】
   3) 潮よ輝け 晴れたり白鳥
     我らは勢へり 勢へり勢へり
     室蘭中学輝け 我が校
     希望ははてなく 若く若く
     とどろく波の穂 その香高し


旧制室蘭中学校の歌詞は北原白秋の作詞。新宮高校の方は、
当時新宮では文化人といわれていた教育者だったとか。
昭和20~30年頃、北原白秋の遺族からクレームがあった
そうだが、うやむやにして来、それから20年後ようやく
校歌を変えたそうな。

ネットでは、早稲田大学の校歌、あの「都の西北」が、
なんとイギリスのイェール大学の校歌と極似しているとか。
同志社の校歌もイェール大学校歌のパクリだとか出ている。
当時、校歌を作るにあたり、英米の大学の校歌の楽譜を
取り寄せて参考にしたそうな。イェール大学では、「その
ような校歌は、今は歌われておらず、そんな校歌があった
ことも知らない」と。

森繁久弥の「知床旅情」もそうだ。当時は西洋の文化に
学べの時代。参考にし、良いものは取り入れるのが当たり前
だった。

今中国で、上海万博のPRソング盗作騒ぎで、中国人女性の発言
「良いものは取り入れればいいでしょう」と。
これって60年前の日本人の感覚と同じだ。


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

一休と虚無僧」で別にブログを開いています。

日記@BlogRanking 「60代の日記」ランキングです。クリックお願いします


保険法の改正

2010-04-19 20:51:47 | 社会問題
「保険法」が約100年ぶりに改正され、今年4月1日から施行された。

今回の改正で、「遺言による受取人の変更」が認められることと
なった。

先日、母親と喧嘩してしまった。やばい。保険金の受け取り人を
遺言で「妹にする」と書かれれば万事“窮”す。ということだ。
保険金については、相続財産とは別扱いで遺留分は無い。契約者
が定めた受取人固有の財産となる。

保険会社の運用規則では、保険契約の際、受取人を親族以外の
第三者にすることは認めていない。愛人や内縁の妻、婚約者でも
ダメなのだ。

それが、法律で「遺言に書いておけば良い」となった。

たとえば、夫に愛人がいた場合。夫は遺言で秘かに「保険金の
受取人は愛人○○にする」と書いておけば、保険金の受取人が
証券に「妻」となっていても、保険金は愛人の方に支払われる
ということになる。

ただし、「遺言で受け取り人が変更になっていた」ことを、
相続人が保険会社に届けなければ、保険会社は判らない。
だから、証券に書かれている受取人(妻子)がすまして申請すれば、
証券上の受取人に支払うことになる。

愛人が「遺言」の存在を知らなければそれまで。知ったとしても
相続人である妻が保険会社に素直に届け出るかは???である。
もめる元。つまらぬ余計な「法」を定めたものだ。


保険金のゆくへ

2010-04-19 20:46:09 | 社会問題
「保険法の改正」のついでに、「保険金の受取人」に
ついて、知ってるようで知らない意外な話。

結婚前の保険契約で、受取人が母親になっている場合。
結婚して入籍すれば、受取人を妻に変更することができる。
この場合、母親の承諾無しに、契約者の申し出で変更
できるのだ。

ただし、こんなこともある。受取人を新妻にして新婚旅行に
行き、飛行機事故で新婚夫婦二人とも死亡した場合。保険金は
新妻の両親の方に行ってしまう。夫の両親ではないのだ。
保険金は受取人の固有の財産だから、受取人に指定された新妻の
もの。その相続人である妻の両親のものになるのだ。

逆に妻にも保険がかけられていて、受取人が夫となっていた場合。
夫婦同時死亡の場合は、妻の保険金は夫の両親のものとなる。

結婚したら、親を受取人とする契約とは別に、新たに妻を受取人
とする契約に加入すべきですな。また、夫婦それぞれ同額はいって
いたらいかがですかな。

さて、もうひとつ。離婚した後、別の人と再婚したら、受取人変更の
手続きをしていないと、前妻に支払われることになってしまいます。

ご用心ご用心。

長野業政と虚無僧

2010-04-19 09:29:33 | 虚無僧って?
NHK大河ドラマ『天地人』の作家火坂雅志が、今
「赤旗」の日曜版に『業政駆ける』を執筆している。
上州(群馬県高崎市)の箕輪城主だった「長野業政」の話。

武田信玄の度重なる侵略に、知略武略をもって抗し、
散々信玄を苦しめた武将だ。

この小説の中で「湛光風車」が率いる「普化僧集団」
が間諜として登場してくる。「湛光風車」の名は
「普化宗=虚無僧」関連の史料には全く登場して
こないのだが、忍者物の娯楽小説などでは同じみの
ようだ。

所詮江戸時代の創作話と思うのだが、火の無い処に
煙は立たず。その典拠を探しているのだが、ネットで
検索しても不明。どなたか教えてくだされい。

「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

一休と虚無僧」で別にブログを開いています。

日記@BlogRanking 「60代の日記」ランキングです。クリックお願いします


天変地異

2010-04-18 19:36:50 | 社会問題
欧州火山灰、航空会社に痛手…1日9億円減収も(読売新聞) - goo ニュース

1/13のハイチ大地震、2/27チリ大地震に続いて
4/15チベット大地震。中国は2008年の 5/12 にも
四川省で大地震があったばかり。
次々起こるので、そのつど救援物資や寄付金の
受付を各種団体がやっているが、こう多くては
手が廻りきらないであろう。

そしてアイスランドの火山爆発が甚大な被害を
及ぼしている。次々起こる天災に、いよいよ
“2012年、世界の破滅”来るかと思わせられる。

だが、わが家の先祖が書き残した日記を見ると
江戸時代もしょっ中転変地異が起きている。
地震や津波、1707年富士山の宝永大爆発。
1855年の安政の大地震。1888年の磐梯山爆発。
その都度、世情不安が書き立てられた。

江戸幕府が崩壊する直前の慶応3年(1867)には
“えじゃないか”とともに、お伊勢参りが爆発的に
流行った。世情不安とお伊勢参りは相関している
ようだ。

「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

一休と虚無僧」で別にブログを開いています。

日記@BlogRanking 「60代の日記」ランキングです。クリックお願いします


4/18 伊勢神宮奉納演奏

2010-04-18 18:52:54 | 虚無僧日記
4/18 「伊勢神宮吟詠吟舞奉納大会」に、
尺八伴奏を務めてきた。
なんと全国から586名もの参加に驚く。

前泊し、朝8時半からお神楽を拝観。
箏は、雅楽用の楽箏で「~」のように
板がそっており、柱(じ)は木の小枝の
二股の部分。琴爪は使わず、右手指5本
そろえてタララララとなでるように弾く。
そして時折、左指でトテトンと単音を弾く。
両手で弾くとは意外だった。

その後垣内参拝。ここは以前は燕尾服、
下着も靴もま新しいものに替えて入らねば
ならなかったそうな。

そして10時から3時まで 参集殿で詩吟と詩舞。
130曲ほどの尺八伴奏を務めた。500人以上の人
だからしっちゃかめっちゃか。昼の休憩はわずか
10分。その間尺八の独奏をさせてもらった。
伊勢神宮の森に尺八の音が響く。こんな栄誉な
ことはない。

正月に宇治橋の手前の広場で虚無僧で立ったら
追い払われた。鳴り物は一切禁止だという。
今日は堂々、神社の境内でだ。

最近参拝者が増えてきたそうな。その大半が
10代~20代の若者だ。10年ほど前は、伊勢神宮に
お参りするのは年寄りばっかだったが「おかげ
横町」が若者の人気スポットになったようだ。
おかげさまさま。

「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

一休と虚無僧」で別にブログを開いています。

日記@BlogRanking 「60代の日記」ランキングです。クリックお願いします


立川談志の「芝浜」

2010-04-16 22:10:24 | 虚無僧日記
今引退か再起かで話題の立川談志の『芝浜』がYou-Tubeに
アップされていた。

長い。50分もある。談志はどうも好きになれない。声が汚い。
しゃべりに品がない。言葉が粗野でドモリが激しい(これはわざと
の演技なのだろうが)。冗長で無駄なしゃべりが多い。間(ま)が悪い。
辛抱して50分聞いた。全然笑えず、ラストでも泣けなかった。

ついでに「水島総の直言極言『立川談志の醜態』」というのも
あったので見てみた。
話の内容は「伝統と破壊」。「『芝浜』を例に、立川談志は古典
落語にいろいろ試行錯誤を試みているが、ことごとく失敗に
終わっている」と手厳しい。私も同意見だ。

だが、これに対して、投稿コメントの大半が、立川談志を擁護し
水島氏を攻撃している。「立川談志は古典落語が廃れていくのを
止めるために、いろいろ工夫努力してきたのだ」と。
これは意外だった。

私も、尺八の「古典本曲」はそのままでは廃れるばかりなので、
現代人にウケルようにアレンジしている。それは談志とは逆で、
時間の短縮だ。繰り返しの無駄を省き、メロデイラインをより
クリヤーに、そして緩急と音の強弱の差を大きくしている。

「古典を現代風に変えていくべき」という談志の姿勢に異論は
無いが、リアリズムには賛成しかねる。古典は無駄を省き、芸術
として昇華してこそ、次代に残せるというのが私の考えだ。


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

一休と虚無僧」で別にブログを開いています。

日記@BlogRanking 「60代の日記」ランキングです。クリックお願いします