大好きな本・読んだ本
「グリーン家殺人事件」と比肩される本格推理小説ということで、読むのがすごく楽しみだった。
この「僧正殺人事件」の方が、「グリーン家」より出来がいいと思う。
コック・ロビンを殺したのはだあれ?「わたし」って雀はいった。「わたしの弓と矢をもってコック・ロビンを殺したの……
マザーグースの童謡につれて、その歌詞どおりに連続殺人が発生する。
こういった設定はクリスティの小説にもよくでてくるが、残念ながらあまり成功しているとはいえない。(唯一の例外は「そして誰もいなくなった」これはインディアンの童謡が本当に効果的につかわれている)
しかし、この「僧正殺人事件」では、このコックロビンの無邪気な残酷さが作品を支配している。
でも、「グリーン家」でも感じたが、最初から一握りの容疑者しかおらず、しかもその容疑者が次々と殺害され、残った2人の容疑者から犯人がわかっても、それでも名探偵というんだろうか。
なんていったって、犯人がわかるまでに5人が殺されて、1人が殺されそうになっている。
しっかりしろよ!ファイロ・ヴァンス!
また、どうしてこの容疑者たちは、自分たちの中に犯人がいる事がわかっているのに、暗い夜道へ行ったり、部屋へ入ったりしているんだろう。疑心暗鬼になるのが当然なのに、あまりにも行動が明るくて無邪気なので驚いてしまう。
「グリーン家」の時など、家の中で何人も毒殺されているというのに、皆さん人の作った食事をパクパク食べているので、あきれる。
度胸があるというのか、肝がすわっているというのか、リアリティがないというのか……
文句ばかり書いたが、最後のドンデン返しは見事。一読の価値あり。
「グリーン家殺人事件」と比肩される本格推理小説ということで、読むのがすごく楽しみだった。
この「僧正殺人事件」の方が、「グリーン家」より出来がいいと思う。
コック・ロビンを殺したのはだあれ?「わたし」って雀はいった。「わたしの弓と矢をもってコック・ロビンを殺したの……
マザーグースの童謡につれて、その歌詞どおりに連続殺人が発生する。
こういった設定はクリスティの小説にもよくでてくるが、残念ながらあまり成功しているとはいえない。(唯一の例外は「そして誰もいなくなった」これはインディアンの童謡が本当に効果的につかわれている)
しかし、この「僧正殺人事件」では、このコックロビンの無邪気な残酷さが作品を支配している。
でも、「グリーン家」でも感じたが、最初から一握りの容疑者しかおらず、しかもその容疑者が次々と殺害され、残った2人の容疑者から犯人がわかっても、それでも名探偵というんだろうか。
なんていったって、犯人がわかるまでに5人が殺されて、1人が殺されそうになっている。
しっかりしろよ!ファイロ・ヴァンス!
また、どうしてこの容疑者たちは、自分たちの中に犯人がいる事がわかっているのに、暗い夜道へ行ったり、部屋へ入ったりしているんだろう。疑心暗鬼になるのが当然なのに、あまりにも行動が明るくて無邪気なので驚いてしまう。
「グリーン家」の時など、家の中で何人も毒殺されているというのに、皆さん人の作った食事をパクパク食べているので、あきれる。
度胸があるというのか、肝がすわっているというのか、リアリティがないというのか……
文句ばかり書いたが、最後のドンデン返しは見事。一読の価値あり。