ケイの読書日記

個人が書く書評

山田昌弘「家族というリスク」を読んで

2005-11-19 13:39:49 | Weblog
大好きな本・読んだ本

 「パサライトシングル、フリーター、専業主婦に未来は無い」という恐ろしい帯が付いていて、思わず手にとってしまった。

 本当は別の本を借りようと図書館にやってきたが、調べると25人待ちの表示が出てゲンナリ。そのまま帰ろうかとも思ったが、せっかく来たのだからと、図書館内をブラついて見つけた本。

 ……自分に依存してくる家族メンバーが増えるというリスク。家族を形成(結婚や出産)したり、今まで元気だった家族が依存者になったり(要介護、要扶養となる)一緒に生活したり(親の再同居)することによってもたらされる生活水準の低下……

 一昔前だったら、たとえ心の中で思っていても決して口外できない文章。
 でも、これからは、こういったリスクをしっかり考え、納得して結婚なり同居しなければならないということか。うーん、きびしいね。

 この山田昌弘氏は、東京学芸大学で家族社会学を教えていらっしゃるが、講義の前に「人口学者によると、今の20歳の人は20%が生涯未婚で、結婚した人の3割は離婚すると予想されている」という脅しをかけるそうだが、果たしてそうなるのだろうか?

 その時になってみなければ分からないですね。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする