ケイの読書日記

個人が書く書評

酒井順子「先達の御意見」

2007-08-16 14:38:02 | Weblog
 「負け犬の遠吠え」で一躍時の人になった酒井順子の対談集。対談相手10人のうち1人は男であと9人は女。その顔ぶれがすごい。

 阿川佐和子、内田春菊、小倉千加子、上坂冬子、瀬戸内寂聴、田辺聖子、林真理子、坂東眞砂子、香山リカ、ね、すごいでしょう?


 圧巻は、上坂冬子との対談。
「どいつもこいつも何れみんな平等に死んでいく」
「取り返しのつくことは努力で解決。つかないことは忘れる事で解決」
 素晴らしいお言葉です。


 印象に残ったのは、林真理子との対談。
「私、不思議なんですよ。酒井さんみたいな『高級負け犬』って、ちゃんと努力していい大学に入って有名企業に就職した人なのに、どうして結婚という努力だけはしないのだろうって」
「結婚にも、大学受験と同じような努力をすべきなんですよ、テキストに従って頭を使うべきです!」
 さすが、林真理子。


 ちょっと驚いたのは、香山リカとの対談。
 三砂ちづる著「オニババ化する女たち」の事が槍玉にあがっていてボロクソにこきおろしていた。でも、話題になった本で私も読んだけど、現代では言いにくくなっていることをハッキリ書いていて、売れるだけの事はある、と思ったけどなぁ。
 香山リカは、あまり人を悪し様に言わない人だけに、意外だった。
コメント (2)
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