ケイの読書日記

個人が書く書評

島田荘司「御手洗潔のメロディ」

2008-02-03 10:40:08 | Weblog
 「I&E」「SIVAD SELIM」「ボストン幽霊絵画事件」「さらば遠い輝き」の4編が収められている。
 御手洗フリークには評判がいいかもしれないけど、私のような普通の読者にはどうかなぁ…。

 とにかく御手洗潔がスーパーマンになってしまっている。
 マイルス・ディビス(あの世界最高のトランペッター)が御手洗の友人だとか、ハリウッドで5本の指に入る大女優が御手洗にメロメロだとか、ストックホルムで脳の研究をしている御手洗にノーベル賞が贈られるかもしれない、とか…。

 とにかく、こんなに御手洗をもちあげてどうするの?って気がする。ファンの期待に応えていたら、こうなっちゃったんだろうか。

 ああ、あの「占星術殺人事件」のうらぶれた占い教室にいた半分世を捨てた冴えない御手洗が懐かしいです。

 しかし、ここまで偉くなっちゃうと、メインで出せないね。そうなるとやはり石岡や里美が物語を引っ張っていくんだろうか?  でも、里美では女性ファンは離れていくだろうね。
コメント (4)
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