この頃(昭和24~25年)になると、山田風太郎の社会や政治に対する怒りとか不満が、あまり日記に書かれなくなる。
敗戦直後のめちゃくちゃに荒んだ世の中から、だいぶ世情が安定してきた事もあるし、風太郎が流行作家になり収入も大幅に増え日記に心情を書き連ねるほどヒマではなくなったのだろう。
昭和25年に朝鮮戦争が起こって、その特需で日本は景気が良くなったようだ。
長文が少なく、覚書程度(何処に誰と行ったとか)が日記の大部分を占めるようになったので、日記としてはつまらなくなったが、戦後の探偵小説家たちの動向を知る資料と考えれば、別の意味で面白い。
江戸川乱歩はすごく面倒見のいい人で、風太郎を引き立ててくれた。
横溝正史が疎開先から東京に戻ってくるまでは、木々高太郎が色んな会でしゃしゃり出ていた。
風太郎と高木彬光は、とっても仲が良かったんだね。まぁ両方とも理系のインテリだものね。
この時代、作家と編集者って関係が密で、編集者の中には風太郎からお金を借りる人もいたようだ。
山田風太郎は、酒癖も女癖も悪かったようだ。まぁ20歳代で売れっ子作家となり大金を掴んだのだ、仕方ないか。
そうそう、女性の編集者が少数だけどあちこちの出版社にいるので驚いた。今でいうキャリアウーマンのはしり。縁故採用だろうね。一般に公開して就職試験をしたとは思えない。
でも、この時代にすごいなぁ。どういう素性の人たちだろう。
敗戦直後のめちゃくちゃに荒んだ世の中から、だいぶ世情が安定してきた事もあるし、風太郎が流行作家になり収入も大幅に増え日記に心情を書き連ねるほどヒマではなくなったのだろう。
昭和25年に朝鮮戦争が起こって、その特需で日本は景気が良くなったようだ。
長文が少なく、覚書程度(何処に誰と行ったとか)が日記の大部分を占めるようになったので、日記としてはつまらなくなったが、戦後の探偵小説家たちの動向を知る資料と考えれば、別の意味で面白い。
江戸川乱歩はすごく面倒見のいい人で、風太郎を引き立ててくれた。
横溝正史が疎開先から東京に戻ってくるまでは、木々高太郎が色んな会でしゃしゃり出ていた。
風太郎と高木彬光は、とっても仲が良かったんだね。まぁ両方とも理系のインテリだものね。
この時代、作家と編集者って関係が密で、編集者の中には風太郎からお金を借りる人もいたようだ。
山田風太郎は、酒癖も女癖も悪かったようだ。まぁ20歳代で売れっ子作家となり大金を掴んだのだ、仕方ないか。
そうそう、女性の編集者が少数だけどあちこちの出版社にいるので驚いた。今でいうキャリアウーマンのはしり。縁故採用だろうね。一般に公開して就職試験をしたとは思えない。
でも、この時代にすごいなぁ。どういう素性の人たちだろう。