ケイの読書日記

個人が書く書評

群ようこ「本は鞄をとびだして」

2010-04-04 18:15:38 | Weblog
 前回の「本を鞄につめこんで」は、日本の小説の書評エッセイだったが、これは外国の小説。こっちの方がより面白いようなきがする。

 20作品紹介されていて、その中で私が読んでいたのは『風と共に去りぬ』その1冊だけ。あと、ヘミングウェイの『キリマンジャロの雪』は題名だけ知っていた。(吉田秋生の『バナナフィッシュ』に出てくる)

 しかし、その唯一の一冊『風と共に去りぬ』を群さんはあまりお好きじゃないらしい。恋愛大河ドラマは苦手との事。
 うーん、どうしてかなぁ。私は本当に素晴らしい小説だと思うけど。
 映画を見て、これは原作を読まなければ!と思い読んだが、一気に読んでしまった。レッド・バトラーの魅力的なこと!!
 すべての人間が好きだろうと思っていたら、よりによって読書家で有名な群さんが苦手とは…。とても意外でした。

 その他、この本は絶対読まなくっちゃと思うのがナイジェリアのチュツオーラ『やし酒飲み』まるで水木しげるの妖怪だらけの世界。なんだこれは
 身体の各部分をその所有者たちから借り集め、立派な紳士になった不気味な生物。これはナイジェリアの民話から題材を取ったらしいが、こんな民話があちこちに転がっているんだろうか? ナイジェリアというところは! 是非読みたい。
コメント
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