ケイの読書日記

個人が書く書評

ロード・ダンセイニ「二壜の調味料」

2010-04-09 11:18:20 | Weblog
 表題作『二壜の調味料』を読んで、ちょっと感動した! 
 小学校の高学年の頃読んだ雑誌に、世界の傑作トリックを集めた読み物付録が付いていて、その中にこの気持ち悪いトリックが紹介されていたのだ!!

 私が長年探し求めていたトリックがこんな所にあったのね!と、しばし感慨にふけりました。

 ブラウン神父の有名なトリック「木の葉を隠すのは森の中」も、オリエント急行の有名なトリックも、皆この付録に載っていて、すごく印象深かったので、原作とバッタリ出会った時は嬉しかったなぁ。

 さて、この「二壜の調味料」はとても有名な作品のようだ。すごく短いのですぐ読める。後味の悪さは強烈で、一度読んだら忘れる事ができない。
 しかし…たかだか200ポンドのために、犯人はそこまでやるか!?とも思う。証拠を隠滅し終わった犯人はすでに精神的には廃人だろう。

 他には『新しい名人』ちょっとSFチック。『演説』イギリスの貴族には、そんな制約があたのか。『アテーナーの楯』ミステリとファンタジーの融合…が面白い。

 
コメント (2)
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