ケイの読書日記

個人が書く書評

角田光代「しあわせのねだん」

2010-04-14 11:13:28 | 角田光代
 「私たちはお金を使うことで品物といっしょに、何かべつのものも確実に手に入れている。大事なのは品物より、そっちのほうかもしれない」という持論を持つ角田さんの買い物とお金に関するエッセイ。

 たいした事は書いてないが、角田さんは本当に上手いなぁと思う。今まで私が読んだ彼女の小説やエッセイの中で「読んで時間を損した」という作品は無い。
 当たりハズレが無く、皆水準以上の作品ばかり。これも直木賞を取った後で、すごく忙しくなって仕事の密度が薄くなるはずだが、しっかり読ませる。


 ところで、角田さんはモテるんだという事をはじめて知った。
友達が…とエッセイ内で書かれているので同性かと思いフンフン読んでいると、異性。そんな事が何度もある。
 このエッセイを書いたのは、彼女が30才後半だろうが、その年代で男友達がたくさんいる人って、そんなに多くないと思う。

 過去の恋愛体験も豊富。よくもまぁ、こんなに次々と相手が現われるもんだとも思う。
 そういえば同業者との事実婚を解消して、なんとかいうバンドのミュージシャンと結婚した、と少し前新聞に載ってたね。
 ほっそりして神経質そうな、芸術家タイプの人が好みらしい。

 角田さんは、小柄で華奢な体型、童顔でおめめパッチリ!しかも料理が得意。モテる要素は揃っている。その上、もともと恋愛体質の人なんだろうね。
コメント
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