ケイの読書日記

個人が書く書評

伊達雅彦「傷だらけの店長」

2011-01-12 15:13:00 | Weblog
 有能な店長や従業員の頑張りによって、地域一番店だった中堅の本屋。
 しかし、近くに超大型の競合店がオープンしたため、多くの顧客を奪われ店は閉店に追い込まれた、その一部始終を書いてある。

 私は本屋でアルバイトしたことは無いが、アルバイトしていた友人の話によると、かなりの重労働らしい。
 紙を触るので、指先の脂が取られパサパサに。紙の端で手を切ることも多いらしい。腰痛で悩む書店員さんも多いようだ。本って重いものね。


 この書店も繁盛していて、店長さんは毎日サービス残業、終電で帰る日が続く。アルバイトを補充したくても時給が安くて誰も来ない。
 困っているうちに、日本で五指の指に入る大型書店が出店してきて、あっという間に売り上げは半分、赤字に転落した。
 本社や取次店や店長が集まって、いろいろ対策を考えテコ入れするが、効果が現われず1年後に閉店。


 そうだろうね。ジュンク堂の大型店なんか、見渡す限り本がぎっしり詰まった書架で怖いくらい。あんなのが近くにできたら、町の本屋さんなんか、ひとたまりも無いだろう。

 読めば読むほど気が滅入る一冊でした。


それから…万引きは絶対ダメ!!!! 本屋の経営を圧迫している事がこの本でよく分かります。
コメント
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