ケイの読書日記

個人が書く書評

加納朋子「最上階のアリス」・泡坂妻夫「DL2号機事件」

2011-01-07 11:42:14 | Weblog
 加納朋子の名前は知ってはいたが、今まで読んだ事は一度もなし。もともと寡作な人なのだ。期待せずに読んだが、なかなか秀作。
 
 脱サラ探偵・仁木が謎の美少女・安梨沙と活躍する短篇シリーズの一つ。
 プロバビリティーの犯罪か…なるほど。

 その加納朋子が「他の作家の作品の中で好きなもの」として選んだのが、泡坂妻夫の「DL2号機事件」
 泡坂の人気シリーズ・亜愛一郎シリーズの最初の作品らしい。
 ちなみに、DL2号機というのは、機関車の事ではなく、プロペラ機のことです。

 これは何だかよく分からない話だが、極めて思い込みの激しい人が、多くの敵を作るとこうなるのかな?と分からないまま納得。

 ちょっと、有栖川の「モロッコ水晶の謎」を思い出した。


 作品の出来はともかく、このカメラマン・亜愛一郎がなかなか魅力的なキャラなので、このシリーズ読んでみようかなと思います。
コメント
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