「オノコロ島ラプソディ」「ミステリ夢十夜」「高原のフーダニット」の3編が収められている。
「オノコロ島ラプソディ」は、容疑者の鉄壁のアリバイを崩す話だが、有栖川有栖らしからぬ、反則ギリギリの作品。というか反則!といっていいトリックだよね。彼にしては珍しい。
表題作の「高原のフーダニット」は高原で起こった双子殺人事件。兄を殺したのは誰か?という本格推理の正統派。
手掛かりをしっかり提示し、それが可能なのは誰だ、と絞り込んでいくと犯人に突き当たる。有栖川有栖らしい作品。
私が一番気に入ったのは「ミステリ夢十夜」。夏目漱石の「夢十夜」のミステリ版を目指したもの。
「こんな夢を見た」で始まる掌編十編。いいなぁ。ミステリあり、ホラーあり、ファンタジーあり、社会派っぽいのもある。
中でも、小説の中の主人公アリス先生が、メシの種の小説が書けなくなって遊園地の着ぐるみの中に入るアルバイトをしているという夢があった。
なんだか切ない。いくら売れっ子でも、こういった不安を抱えているんだろうね。
そういえば、最終話でも、財布の中身は空っぽで、火村に「不景気みたいだな」と言われている。
ここの所、自分のブログでも書いているが、出版業界って本当に不況みたいだね。一応、本が好きな方に入るだろう私にしても、図書館で借りて、書店で買う事はあまりない。文庫なら時々買うが、新刊はサッパリ。
私は5日に1冊のペースで読んでいるので、1か月6冊。1500円X6冊=9000円 うーん、私の収入では1か月9000円も出せないよ
でも、少しは買わないと、業界が縮小して、いい作品が読めなくなってしまうかも。
「オノコロ島ラプソディ」は、容疑者の鉄壁のアリバイを崩す話だが、有栖川有栖らしからぬ、反則ギリギリの作品。というか反則!といっていいトリックだよね。彼にしては珍しい。
表題作の「高原のフーダニット」は高原で起こった双子殺人事件。兄を殺したのは誰か?という本格推理の正統派。
手掛かりをしっかり提示し、それが可能なのは誰だ、と絞り込んでいくと犯人に突き当たる。有栖川有栖らしい作品。
私が一番気に入ったのは「ミステリ夢十夜」。夏目漱石の「夢十夜」のミステリ版を目指したもの。
「こんな夢を見た」で始まる掌編十編。いいなぁ。ミステリあり、ホラーあり、ファンタジーあり、社会派っぽいのもある。
中でも、小説の中の主人公アリス先生が、メシの種の小説が書けなくなって遊園地の着ぐるみの中に入るアルバイトをしているという夢があった。
なんだか切ない。いくら売れっ子でも、こういった不安を抱えているんだろうね。
そういえば、最終話でも、財布の中身は空っぽで、火村に「不景気みたいだな」と言われている。
ここの所、自分のブログでも書いているが、出版業界って本当に不況みたいだね。一応、本が好きな方に入るだろう私にしても、図書館で借りて、書店で買う事はあまりない。文庫なら時々買うが、新刊はサッパリ。
私は5日に1冊のペースで読んでいるので、1か月6冊。1500円X6冊=9000円 うーん、私の収入では1か月9000円も出せないよ
でも、少しは買わないと、業界が縮小して、いい作品が読めなくなってしまうかも。