先日読んだ「死の乳母」と同じ、木々高太郎全集②に入っている長編。
一応、木々の代表作らしいので、読んでみる。
妻と死別した男と結婚した若い女性が、「夫が最近不気味になってきて恐ろしい。特に母親に死なれた一人娘を見る目は、憎悪に近い」という相談を東儀という男にする所からこの物語は始まる。
妻の死の事情というのが、舅を殺して死んだという驚くべきもので、当事者2人が死んでいるので、真相がどうであったかは判らない。
東儀がその調査を引き受けると、数日後、その若い女性の親戚の家で、殺人事件が起こった。その事件にも、東儀は関わることになって…。
確かに推理小説なのだが、推理以外の部分が多すぎて、戸惑ってしまう。
そういえば、木々の直木賞受賞作「人生の阿呆」も、そうだったなぁ。
推理以外の部分も面白いが、その割合が多すぎて、どうも焦点が合わないような。推理小説を読んでいるという気がしない。
まぁ、木々は意識して、そう書いているんだろうね。
それに、この探偵役の東儀という男もパッとしないなぁ。
父親が(今は引退しているようだが)銀行界の大立者で、大変な金持ち。東儀は結婚し、娘が一人ありながら、すべて親がかりで、全面的に親に依存して暮らしている。
その彼が、奥さんを助手として探偵事務所を開くのだが、この奥さん助手が、大変なやきもち焼き。
女性の依頼人からの電話は取り次がないし、大事な情報を外部にペラペラしゃべって、夫婦げんかになる。
もー、なんだよ、コレは!
コメディタッチで書いてくれれば読みやすいが、私小説風に書くもんだから、どんより暗いんだよね。
一応、木々の代表作らしいので、読んでみる。
妻と死別した男と結婚した若い女性が、「夫が最近不気味になってきて恐ろしい。特に母親に死なれた一人娘を見る目は、憎悪に近い」という相談を東儀という男にする所からこの物語は始まる。
妻の死の事情というのが、舅を殺して死んだという驚くべきもので、当事者2人が死んでいるので、真相がどうであったかは判らない。
東儀がその調査を引き受けると、数日後、その若い女性の親戚の家で、殺人事件が起こった。その事件にも、東儀は関わることになって…。
確かに推理小説なのだが、推理以外の部分が多すぎて、戸惑ってしまう。
そういえば、木々の直木賞受賞作「人生の阿呆」も、そうだったなぁ。
推理以外の部分も面白いが、その割合が多すぎて、どうも焦点が合わないような。推理小説を読んでいるという気がしない。
まぁ、木々は意識して、そう書いているんだろうね。
それに、この探偵役の東儀という男もパッとしないなぁ。
父親が(今は引退しているようだが)銀行界の大立者で、大変な金持ち。東儀は結婚し、娘が一人ありながら、すべて親がかりで、全面的に親に依存して暮らしている。
その彼が、奥さんを助手として探偵事務所を開くのだが、この奥さん助手が、大変なやきもち焼き。
女性の依頼人からの電話は取り次がないし、大事な情報を外部にペラペラしゃべって、夫婦げんかになる。
もー、なんだよ、コレは!
コメディタッチで書いてくれれば読みやすいが、私小説風に書くもんだから、どんより暗いんだよね。