ケイの読書日記

個人が書く書評

平安寿子「恋愛嫌い」

2013-12-14 12:58:29 | Weblog
 先日読んだ「ルポ 大阪2児置き去り死事件」のA子さんが、あまりにもクソ女だったので、いまだにムカついている。
 それに比べ、この「恋愛嫌い」の登場人物の、鈴枝(35歳)喜世美(29歳)翔子(26歳)は、素晴らしく爽やかに感じられる。3人とも中堅の会社で正社員として働き、独立して生計を立てている。

 恋愛経験が無い訳じゃない。でも、どうもその感情に居心地の悪さを感じる3人は、職場は別々だが、昼休みのランチタイムで一緒になるランチメイト。それぞれ1人で来て相席になったのが縁で、いつのまにか仲良くなった。
 職場が違うので、利害が重なる訳ではない。昼休みの1時間だけのおしゃべり。つっこんだ話をする訳でもない。つかず離れずの、緩いつながり。それがいいんだよね。


 女の世界は、どうしてこんなに恋の話題で溢れているのかな? ガールズトークでは、いかに多くの男にモテたかが、その女の子の価値を決める。
 女子会のスターは、現在進行形の恋バナを披露できる女の子たちだ。
 恋愛体質の人には良いかもしれないけど、非恋愛体質の人は、疲れちゃうよ。1度か2度の恋愛で十分。

 だいたい、そんな多くの恋愛経験があるという事は、1つの恋愛の期間が短いという事だ。(または、複数の恋愛が同時進行)
 そんなふうに、次々と相手を変えて、何か良い事あるのかな?
 風俗代わりに、利用されているだけじゃないの? 恋愛っていえる?


 こういった事例をみていると、モテなくてよかった!とつくづく思う。おぼれている者同士がしがみつきあっても沈んでいくだけです。
コメント
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