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ケイの読書日記

個人が書く書評

岸本葉子「カートに入れる?」

2014-09-06 10:05:24 | Weblog
 『小説推理』に連載中の、お買いものエッセイ第3弾。岸本さんが実際に買って、使ってみての感想で、なかなか有意義な内容。自分が購入する時、大いに参考にしたい。
 特に、衣料品とか美容に関する記述は、同世代だからか(岸本さん1961年生まれ)すごく興味あります。


 例えば、『アウトレット』の話が面白い。「そこは、お金を落とさないでは人を帰さぬ迷宮」と書いてある。
 締まり屋の岸本さんは、3つの店だけに狙いを定めて、JRとバスを乗り継ぎ、昼食代を節約するため、おにぎり持参で出陣するが…到着から30分かそこいらで5万円使ってしまう。
 長居しては、どれだけむしりとられるか分からないと、1時間で帰途につく。
 基本的には、デパートのセールで用は足りるというのが、彼女の結論。


 私は、アウトレットモールに行った事はないけど、買い物に行くというより、一種のテーマパークに行くつもりなら楽しいんじゃないかな?
 デパートのセールでも、アウトレットでも、そんなに安くはないよ。私が安価で気に入ってるのは、リサイクルショップの中古衣料。
 ブックオフなども、古本の他に中古衣料を取り扱っているけど、名古屋近辺では、米兵(コメヒョー)というリサイクルショップ店の中古衣料が、質・量とも充実している。もともとは、ブランドバッグや時計・貴金属のリサイクルショップだった。

 値段の安さももちろんだが、一番気に入ってるのは、店員さんが寄ってこないこと。
 ほら、デパートやモールで、マネキンさんが着ている服を見てると、店員さんが寄って来て「これはとっても人気のある商品で、もうこれ1枚だけなんですよ」なんて、セールストークをしてくるじゃない? あれが一切ナシ!
 商品に、万引き防止用のタグがついているから…かもね。

 とにかく、何時間でも、買おうかどうか迷う事が出来る。

 中古衣料なんて、他人が来た服を着るのは気持ち悪い、という人は無理でしょうが、気にならない人にはオススメです。時々、全く袖を通してないブランド服もあります。もともとの値札が付いてます。セールストークに負けて買ったはいいが、結局着なかったのでしょう。
コメント (2)
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