毒島は「どくしま」ではなく「ぶすじま」と読む。私の初・中山七里作品。
ミステリという事で、殺人事件があって、その犯人探しがあるが、この本のメインはそれよりも、出版業界の問題点を書いている事。筆者の中山七里に強い危機意識があるんだろう。
①小説家志望者VS文学賞の下読み編集者 ②かけだし小説家VSベテランの辣腕編集者 ③賞を取ったばかりのかけだし小説家VS人気も実績もある大家 ④変質的な読者VS売れっ子小説家 ⑤作品を映像化される小説家+担当編集者VS映像化しようとするTVのプロデューサー。
こういった5つの争いから事件が起こる。なるほどなるほど、本が売れていた昔ならともかく、出版不況といわれる現在だったら、こういった揉め事が頻発するのも無理はない。
特に第4話「愛涜者」には、心がえぐられた。小説家の皆様や出版社の人たちに申し訳なくて。
この話の中に、辛口オトメという、あちこちの書評サイトに悪意の塊を投稿している女の人がいる。彼女は思う。「商業出版された作品、それもベストセラーになった作品をこきおろすのはとても気持ちがいい。今日1日あった不愉快な出来事もすっかり忘れてしまえる。本当にネット書評というのは、素晴らしい表現の場所だ。資格も知識も経験も必要ない。思いついたままを書き連ね、投稿するだけで一端の書評家になれる」
この辛口オトメに対して、毒島の担当編集者・辛坊は、こう愚痴る。「あっちこっちの書評サイトに投稿してるのはいいとしても、全部図書館本なんですよ、これが。タダで読んでるものに何を難癖つけてんだって話で。タダで見聞きしたものの悪口をネットに拡散して悦に入り、自己顕示欲を満足させている性根がさもしい」
そして、辛口オトメではなく、図書館ヤクザだと断ずる。そうだよね。本を買ってくれた人が悪口書くならまだしも、タダで読んで悪口UPされちゃ、営業妨害だよね。
私は書評サイトに投稿せず、自分のブログにUPしてるだけだが、ほとんどが図書館本。申し訳ない。でも敬意をもって書いているつもり。だいたい商業ベースに乗った作品なら、そんな駄作はないよ。
作家さん、および出版関係者の皆様、もう少し待ってくださいね。経済的にゆとりが出てきたら、月に5000円分くらい買いますよ。
ミステリという事で、殺人事件があって、その犯人探しがあるが、この本のメインはそれよりも、出版業界の問題点を書いている事。筆者の中山七里に強い危機意識があるんだろう。
①小説家志望者VS文学賞の下読み編集者 ②かけだし小説家VSベテランの辣腕編集者 ③賞を取ったばかりのかけだし小説家VS人気も実績もある大家 ④変質的な読者VS売れっ子小説家 ⑤作品を映像化される小説家+担当編集者VS映像化しようとするTVのプロデューサー。
こういった5つの争いから事件が起こる。なるほどなるほど、本が売れていた昔ならともかく、出版不況といわれる現在だったら、こういった揉め事が頻発するのも無理はない。
特に第4話「愛涜者」には、心がえぐられた。小説家の皆様や出版社の人たちに申し訳なくて。
この話の中に、辛口オトメという、あちこちの書評サイトに悪意の塊を投稿している女の人がいる。彼女は思う。「商業出版された作品、それもベストセラーになった作品をこきおろすのはとても気持ちがいい。今日1日あった不愉快な出来事もすっかり忘れてしまえる。本当にネット書評というのは、素晴らしい表現の場所だ。資格も知識も経験も必要ない。思いついたままを書き連ね、投稿するだけで一端の書評家になれる」
この辛口オトメに対して、毒島の担当編集者・辛坊は、こう愚痴る。「あっちこっちの書評サイトに投稿してるのはいいとしても、全部図書館本なんですよ、これが。タダで読んでるものに何を難癖つけてんだって話で。タダで見聞きしたものの悪口をネットに拡散して悦に入り、自己顕示欲を満足させている性根がさもしい」
そして、辛口オトメではなく、図書館ヤクザだと断ずる。そうだよね。本を買ってくれた人が悪口書くならまだしも、タダで読んで悪口UPされちゃ、営業妨害だよね。
私は書評サイトに投稿せず、自分のブログにUPしてるだけだが、ほとんどが図書館本。申し訳ない。でも敬意をもって書いているつもり。だいたい商業ベースに乗った作品なら、そんな駄作はないよ。
作家さん、および出版関係者の皆様、もう少し待ってくださいね。経済的にゆとりが出てきたら、月に5000円分くらい買いますよ。
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