ケイの読書日記

個人が書く書評

群ようこ「どにち放浪記」

2007-11-05 11:07:22 | Weblog
 群ようこデビュー当時(1984年)の”頭に来た”とか”笑えた”エッセイを109本集めてある。

 群ようこさんは好きな作家でよく読むが、正直なところ感想を書くのに苦労する。決してつまらないのではない、面白いのだが、これといって書き留めることがない。
 このエッセイ集もそう。だったら読むなよ!とつっ込まれそうだが、「どにち放浪記」という名前にひかれて読んでみた。

 ああ、土日ぐらい私も放浪してみたい。


 まあ、このエッセイ集のいい所を強いてあげるとすれば、昭和60年代の雰囲気がよく出ている事。

 松田聖子と神田正輝の超豪華結婚式の事とか、チャーミィグリーンのCMに腹が立つ、水沢アキが嫌い、「ザ・ベストテン」の司会の久米宏が降板した、三浦和義が逮捕されたなどなど、懐かしい固有名詞がいっぱい!!
 このブログを見てくださっている方は若い方が多いから、分からない名前ばかりだと思う。だって、20年前だものね。

 三浦和義事件というのは、新婚旅行でロスへ来て自分の新妻を殺し、その保険金を手に入れたという事件。
 裁判で最終的に無罪になった。それでも、三浦和義の愛人だった女があらわれ、和義に依頼されて新妻を殺そうとしたが失敗した、と告白し、この女は確か有罪になって服役したと思う。

 とにかく、この事件でワイドショーがもちきりだった。
 いやー、三浦和義さん、今どうしているかなぁ。1年ほど前、書店で万引きして捕まったと新聞に載ってたけど。
コメント (2)
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