常寂光寺の参拝の次に二尊院に向かいます。
天候は、小雨が降ったり止んだりしてかなり寒くなっています。
常寂光寺から二尊院に向かう途中に落柿舎と言われる
嵯峨嵐山地区のちょっとした名所があるので立ち寄ることに。
落柿舎
落柿舎は、あの松尾芭蕉の弟子で
江戸元禄期に活躍した向井去来の草庵。
落柿舎の名前は、庭にあった40本の柿の木を
ある商人が木ごと買い取ろうとした所、
柿の果実が一夜の内に殆ど落ちてしまった
逸話から名付けられました。
松尾芭蕉もこの庵を訪れ「嵯峨日記」を残しています。
落柿舎は敷地内に入らず外から撮影するだけにしました。
二尊院前通り
この二尊院前通りの雰囲気が結構好きなんですよね。
二尊院門前茶屋
朝から何も食べていないので
昼食と休憩を兼ねて立ち寄りました。
前回、常寂光寺~祇王寺~清凉寺~大覚寺と巡った時にも
この茶屋に立ち寄ったのですが、
その時に店主から二尊院は
本堂を工事しているとの情報を得て
二尊院の拝観をスルーすることにしたんですよね。
前回の時に何を食べたのか飲んだのか
覚えていないのですが、
今回は、豚まん1個と甘酒を注文。
小倉山 二尊院
二尊院は、嵯峨天皇の勅願によって
天台宗第三世慈覚大師(円仁)が
元号・承和(834年~848年)に建立された寺院。
この立派な総門は、
1613年に伏見城の薬医門を移築したもので
室町時代の建築で京都の指定文化財。
二尊院と言う寺名は、
人が誕生して人生の旅路に出発する際に現れる釈迦と
人が寿命を閉じる時に極楽浄土から迎えに来る
阿弥陀の二尊像を祀ることから二尊院と名付けられました。
紅葉の馬場
総門を通り抜けると「紅葉の馬場」と呼ばれる
広くて長い真っ直ぐな参道が現れます。
写真で見た「紅葉の馬場」の敷き紅葉が
素晴らしく綺麗だったので、
凄く楽しみにしていたんですが、
拝観受付所の方から昨日の雨と強い風の後に
参道を掃除したことを聞いて、
「掃除。そうですか。えええええええ。」
参道の敷き紅葉の光景は、
二尊院の名物という訳でも無かったのかな。
この広くてなだらかな石段、両側の紅葉、
奥の築地塀の景観が美しい。
奥の築地塀には寺格の最高位を表す
5本(五条)の定規筋が入っています。
唐門(勅使門)
二尊院の唐門は解放されています。
「良いんでしょうか?」「良いんです。」
応仁の乱で堂塔が全焼し1521年に再建。
ほんと応仁の乱って無茶苦茶ですね。
本能寺で自分が討たれようって時に「是非に及ばず」なんて
取り乱すことが無かった織田信長がです。
初めて上洛した時に
応仁の乱後の京都の荒廃ぶりに驚いたって言うのですからね。
唐門(勅使門)の境内側
本堂
二尊院の本堂前庭は、その昔この地に住んでいた龍女が、
正信上人によって解脱昇天した故事を元に
「龍神遊行の庭」と名付けられています。
弁天堂(九頭竜弁財天)と位牌堂
角蔵了以像と幸せの鐘
幸せの鐘の左隣にある石段の上には
法然上人廟と三条西家墓があるようなのですが
見上げるような急な石段を登る気になれず断念して、
次に来た時の楽しみとしました。
二尊院 境内
八社の宮
室町時代末期の建築として京都市指定文化財。
八社の宮を保護するために八社の宮屋根の上にまた屋根があるぅ。
伊勢神宮、松尾大社、愛宕神社、石清水八幡宮、熱田神宮、
日吉神社、八坂神社、北野天満宮の八社をお祀りしています。
境内を一通り拝観したので次に本堂に上がります。
御園亭(茶席)
御園亭は、後水尾天皇の第六皇女である賀子内親王の
御化粧の間であったものが二尊院に移築されたもので
春と秋の一時期だけ利用できるということでしたが、
私が訪れた今日は利用できる一時期から外れていたようです。
ちなみに「御園」は御所の庭を意味しています。
寂光の庭
寂光とは、安らかで、静かな光。
真理の寂静とその智慧の働きとしての光照の意。
または、常寂光寺の時に書かせてもらった仏陀が住する浄土。
この庭の向こう側には先ほどの御園亭の屋根が見えています。
六道六地蔵の庭
本堂裏手の斜面に六つの地蔵像を安置した庭で、
六道とは、衆生がその業の結果として輪廻転生する
天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄堂の
六つの世界のことです。
その六道に苦しむ全ての衆生を救済するのが六地蔵だそうです。
御霊屋(位牌堂)
石段上から紅葉の馬場
「紅葉の馬場」を逆から観ても綺麗に掃除されていて
掃除の後に少し散った紅葉が少しだけ
敷き紅葉を見せてくれています。
私的に二尊院一番の見所は、
最初の奥に築地塀を観る紅葉の馬場の景観かな。
今回の京都名所巡りは、
竹林の小径と落柿舎を入れると二尊院で6ヶ所目で
怒涛の参拝ラッシュを決行しています。
嵯峨嵐山地区の紅葉で
有名な寺院を後二つ参拝するつもりなので
次の目的地へと向かいます。
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