心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

自白

2022年08月12日 | 雑感・愚見

 

2020年 アメリカのアラバマ州で

迷宮入りとなっていた25年前の殺人事件が

犯人自らが警察に電話をかけてきたことで

事件解決に向けて一気に進みました。

 

犯人の男は、末期癌に冒されたことで

後悔の念にかられ告白したとのことです。

 

 

被害者と被害者の親族にとっては

犯人が正直に名乗り出てくれたことを評価して

犯人を赦すなんて気持ちにはならないでしょうし、

逆に怒りや苦しみが再燃することすらあります。

 

とは言え、当事者でない私にとっては

殺人という重罪を犯した犯人にも良心が………

良心からなのか?

良心からの行動と思いたいので

思うこととします。

 

パンドラの箱の希望の如く

人間には絶望的な人間が存在すると考えずに

救いになるように思うのです。

 

 

このような良心の呵責や罪悪感から

黙ったままでいられなくなるだけではなくて

私達は、自分に何か凄いことや喜ばしいことが

起きた時にも誰かに話したくなったりしますよね。

 

子供が志望校に受かったとか、

スポーツで活躍したとか、

美味しいお店を見つけたとか、

旅行に行ったとか、

宝クジの高額当選したとかも

銀行から情報が洩れるなんて言う人もいますが

あなただけに言うのよなんて

本人が話していることが殆どだったりします。

 

喜びの方は、

共感したい。自慢したい。称賛されたい等、

なんでしょうけど、

 

後悔や罪悪感の方は、

自分だけの秘密にしておくことは

自分の胸の中に負の感情や気持ちを

抱え込み続けることになるので

吐露して許されたいとか、

楽になりたいでしょうか。

 

喜びであっても苦しみであっても

直ぐに流せるようなものであればまだしも

そうでない気持ちを秘密扱いにして

自分1人で抱え続けることは

心にジワジワと負担を強いることになるので

誰かに打ち明けたいと言う心理が働き続けます。

 

カウンセリングの役割と効果の一つとして

その人が抱える悩みや不満等を良く聴き

それらの気持ちを共感し受容する場となることで

ストレスを軽減、解消したり、

 

また本人が気持ちを言葉にする内に、

それまで気が付いていなかったことに

気が付ける効果を期待できるとされていて

(施療者は、気づきを得られるように)

 

それらが仕事となることを考えてみても

人間の打ち明けたい気持ちの強さや

胸の内に抱え込むことの負担の大きさが

分かるように思います。

 

相談に訪れる殆どの方は、

心をスッキリとすることを目的ですが

変わることには大なり小なり心の負担が生じます。

 

上の様なスタイルの利点は、

相談者の心の負担をより小さくすることが出来ますが

デメリットとしては変化を得るまで

回数、時間を要することになるのが一般的で

要する時間や回数が長くなると

相談者が施療から離脱することが起きます。

 

変化に重点を置いて取り組むスタイルの場合は、

変化を得るまで要する時間や回数は少なくなりますが

その分、心の負担を担ってもらうことになり

また施療者側が早すぎる変化を求めると

相談者が施療から離脱することが起きます。

 

このバランスが難しいんですよね。

 

誰かの言葉

人間には悪い人はいない。

ただ悪い行動をする人がいるだけだ。

 

 

 

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