2016年 フィリピンのパラワン島沖で
幅約30㎝、全長67㎝、重さ約34㎏という
世界最大の真珠が見つかりました。
それまでの世界最大の真珠は、
1934年に、同じ海域で発見された
直径24㎝、重さ6.4㎏の真珠で
『老子の真珠』or『アラーの真珠』と呼ばれるもので
ニューヨークで展示されているそうです。
今回の真珠は、当面の間は
フィリピンで展示されるとのことですが、
この世界最大の真珠は、真珠層を持っておらず
材質は、真珠というより磁器に近いようです。
この真珠の価値について
100億円位にはなると言う人もいれば
宝石の価値としては、そこまでないという話もあるので
宝石としての金額的な価値は、分かりませんが
自然界の営みを知る資料としては一級品であることは
間違いないのではないでしょうか。
世界では発見されていないような
大型の真珠が一度ならず二度までもと
同じ海域で発見されたとなると
この種の真珠を作り出すことに
世界で最も適している海域なのかもしれませんね。
日本の領海を含めた排他的経済水域の面積は、
日本の国土面積の約12倍の広さがあり
この広さは、世界第6位の広さとなっていて
多くの海底資源が眠っていることが分かっています。
一方、日本の海洋容積は、
全世界の1%にも満たないようですが、
海洋生物は、深海生物までを含めると
多種多様な生き物が生息していて
全海洋生物の15%にあたるようです。
まあ南北に長い日本列島ですから
寒い地域と暖かい地域、浅瀬の海もあれば
伊豆・小笠原海溝、千島・カムチャッカ海溝、
日本海溝と言う深い深い海域もあるので
多種多様の海洋生物が生息することになるのは
自然のことなんでしょうね。
バランスの取れた日本の海域で
大きな真珠と出会う確率は皆無的だと思うのですが、
ホタテ、牡蠣、マグロ、鯛、ぶり等々
多種多様で美味しいお魚を食することができるのは
食いしん坊たち(私)にとっては
大きな真珠以上に幸運なことです。
花より団子