心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

手癖

2021年06月10日 | 雑感・愚見

 

1977年 スリランカである男がスリの容疑で裁かれ

弁護士の奮闘で無罪判決を勝ち取りました。

 

ところがその直後に男は有り得ない行動をします。

なんとまあ自分の弁護士から財布を抜き取り、

その場で現行犯逮捕となって有罪判決を受けました。

 

 

世界にはとんでもない男がいるようですねえ。

いや~言葉が出ません。

関係者全員が膝から崩れ落ちたんじゃないですか。

 

とは言え全てのことには何らかの原因や理由があるもので

それらは本人が自覚出来ていることもありますが、

本人すら自覚出来ていないこともあります。

 

男の理解し難い行為は、

何らかの事情や気持ちで刑務所に居たかった?

それだと無罪を勝ち取る弁護方針に同意したことに疑問。

 

男が何度か紹介させて頂いているクレプトマニアだとすると

財布が目に入ったからでの窃盗行為だとすると

窃盗行為は何とか理解できますが、

 

上の男の行動は、万引きを店員に咎められ、

反省の態度を示し、二度としないと誓約書にも署名して

温情で開放された店内で即万引きをするようなものですから

クレプトマニアの病的な行為だとしても

滅多にお目にかかれない行動です。

 

そこでもう一つの可能性、

人を裏切り人の気持ちを傷つけることに

大きな快感を得る人の可能性も考えられます。

 

犯人の男は、無罪判決即窃盗を行うことで

判事に対しては、

お前が如何に判断能力の無い馬鹿なのか、

正義感に酔いしれる自己満足馬鹿なんだと

間接的に宣告していることにもなりますし、

 

弁護士に対しては、

無罪判決を勝ち取ろうと自分の為にしてくれた

多くの労力を一瞬で無に帰すことで

弁護士を踏み潰すことに成功していますし、

 

社会の成功者、難関の試験を突破した優秀な両者を踏みつけて

全能感的な快楽を得ていたとも考えられます。

 

犯人の男には、周りに対する破壊願望と共に

自分に対する破壊願望も有している可能性もあります。

 

 

カウンセリングを申し込まれる多くのクライアントは

真剣に真面目に自分の心のと向き合い

心の問題を解決、軽減することを目的にしていますが、

破壊者は全く別の目的で訪れます。

 

そんな人の場合、いくつかの特徴があって

◯次々と論点が変化していきます。

◯自分を扱うより他人を責めることが多くなります。

◯煙に巻くような会話が大半を占めます。

◯誰かや何かについて多く否定しますが

 自分の気持ちや考えは隠したり、なかったりします。

◯YESよりNOが圧倒的に多くなります。等々。

 

つまり何もさせないことで施療者を打ち負かし

施療者に無能者の烙印を押して心の中で見下し喜びを得たり、

自分の全能感を得て喜ぶことを目的にしています。

 

心の問題を解決して楽になりたいと思っているけれども

変わることへの不安や怖れから

似たような反応を示す人もいますが

決定的に違うのは、破壊者は苦しみや辛さを語りながら

非言語に喜びが垣間見えるのが大きな違いです。

 

破壊者は人を踏みつけて勝利の快楽を得ていたとしても

それ以上に踏みつけてケガを負っているのが

自分自身であることに気が付いて欲しいと思うのです。

 

 

催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計



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