世の中には
付き合いの深い人に限らず、
ちょっと知っている人や
場合によっては初対面の人にだって、
救いの手をさし伸ばす人がいます。
優しさなのか、情にあついのか
とにかく困っている人や哀れな人から
助けを求められると放っておかないんです。
周りに人が
気が良すぎるとか、
お人よし過ぎるとか忠告しても
にこにこ笑って性分なのでと。
だけれども
その人が迷惑がっていないからといって
どっぷりと甘えてしまって
コンビニのように気軽に
度々と助けを求めるようになると
これはもう甘えではなく
「たかり」や「せびり」と言われても
致し方ないのかもしれません。
「たかり」や「せびり」は、
基本親しい関係の中でみられる
「甘え」や「おねだり」や「せがむ」とは
似て非なるものです。
子が親におもちゃを買ってと、
せがんだり、おねだりをする。
彼女が彼氏に指輪や洋服を買ってとか
旅行に連れて行ってと
甘えたり、せがんだりする。
彼女が彼氏に
指輪や洋服をせがむのは
それを手にれることが主ではなく
旅行に行くことが主ではなく
大抵の場合、
それによって愛情の証を求める気持ちが主であって、
であって欲しいのですが、かな?
最近は男性から女性への逆のパターンも
少なくないようですが。。。
これが度々となると
愛情からだと信じたい所ですが
「甘え」を装った「たかり」や「せびり」
を疑ってみることも有りかもしれません。
キャバクラ嬢への貢物とかホストへの貢物なんかは
分かりやすいかもしれません。
だけれども
中には本気の恋愛感情が稀にあるので
見分けることがやっかいになります。
度重なる来店依頼は営業だとしても、
度重なる物品要求があるようなら
「たかり」や「せびり」と考えても良いかと思うのですが、
この判断の仕方に責任は持てませんが(汗)
金銭や物品を手にすることが主の
「たかり」や「せびり」であることを分かっての付き合いなら
程良い所で関係を断つとか、
そのような関係であることを納得して
自分に無理のない範囲で関係を続ければすむだけの話なのですが
気持ちがメインでありながら、
物品などの要求が度々に行われる場合があります。
プレゼントされた時とか、愛情の有る言葉や態度を向けられた時には
安心することが出来るのですが
本当にびっくりする位に僅かな期間で
それらが全く無かったかの如く不安が強まる人がいます。
このような場合、
演技でも何でもなく本当に相手からの気持ちを求めているので
関係を断つとしても、
心の中から湧きあがる罪悪感を振り払うことが出来なければ
ズルズルと関係を続けることになります。
その人の不安を自分が何とかしてやろうと
頑張ろうとするのですが
要求に答え続けるにも限界がありますし、
1000回の要求に応え続けてきたとしても
1001回目に何かしらの落ち度があると、
それまでの1000回がまるで無かったかのように
大事になったりするので余程の覚悟が必要です。
不安を消し去ることが出来ない人はもちろんですが、
気持ちに応え続けようとしたことで精神が疲弊し
カウンセリングを受けに来た方も少なくありません。
本来は、不安を消し去ることが出来ない人に
自らが進んで心理的な取り組みを受ける気持ちになれるよう
説得することに力を置くべきなのですが、
誰かに頼り続けることでしか安心出来ない人と
誰かに頼りにされることでしか
自分の存在価値を感じられない人といった
二人が共依存状態であると、
一方は、保護下、支配下の元で居続けることを求めていますし
一方は、その人が自立することを拒み、
保護下、支配下にいることを求めていますから
行きつく所まで行くことが多くなります。
少し変わった所で
ヒモと聞くと何かあれですが、
女性を上手いこと騙くらかして
「たかり」や「せびり」をしている男性というイメージがあります。
以前、真っ当なヒモの方と話をしたことがあります。
真っ当なヒモと言う言い方が適切な言い方では無いのかもしれませんが、
一般的な男女の役割を交代しているだけと言うレベルではなく
普通の男性なら、特に私ならば、
自信を持って到底出来ないと思えるほど
それはもう献身的にとことん女性につくしているので
「たかり」や「せびり」とは別の次元の関係だと思うのです。
さて、特殊な人間関係は置いておいて、
人間は弱い所があるもので、
優しい人や情に厚い人に、
ついつい甘えてしまうところがあるかもしれません。
ですが、その甘えが度重なると、
本人にそんな気が無くとも
周りからみると立派な「たかり」や「せびり」状態に
なっていることもあるので
注意をしなくてはならないと思っているのです。
催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計