心の扉 神戸カウンセリング花時計

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①神戸旧居留地巡り

2021年01月02日 | 名所巡り(兵庫)

 

 

今年の神戸ルミナリエの代替えイベントの帰りに

立ち寄った神戸市役所展望ロビーから

神戸の旧居留地の夜景を眺めていた時に、

ふと神戸旧居留地のレトロな建物を巡ることを思い立ちました。

 

神戸旧居留地の建物は、第二次世界大戦の神戸大空襲によって

126区画の内約70%が破壊され、その後の阪神淡路大震災でも

多くの建物が崩壊して歴史的な建造物は数を減らしています。

 

 

江戸時代の終わり頃、諸外国に求められ

江戸幕府は、長年続けてきた鎖国政策を終えて

横浜、長崎、函館、新潟、神戸の5つの港を

外国に開くことを決めました。

 

神戸港の開港によって日本人と外国人との紛争を避けるために

諸外国の人達の居留地を当時の市街地から

東に3.5㎞離れた所に建設することになります。

 

イギリス人の土木技師は、ヨーロッパの近代都市計画技術で設計し、

126区画に分割された居留地には、

格子状街路、街路樹、公園、街灯、下水道などが建設されます。

 

 

 

 

こうして誕生した外国人居留地の美しい街並みについて

当時の英字新聞には、

『東洋における居留地として最も良く設計された美しい街である。』

と高く評価した記事が掲載されたようです。

 

開港当時の姿を残す建物は

一つの建物を残して姿を消しましたが、

現在の旧居留地には、明治、大正、昭和の初めに建造された

歴史的建造物が残っています。

 

開港当時の建物として一つだけ現存する建物15番館は、

明治初期の外国商館の姿を現在に残しているとして

1989年に国の重要文化財に指定されています。

 

 

 

神戸旧居留地 大丸神戸店

 

今回の神戸旧居留地の歴史的建造物巡りは、

お馴染みの大丸神戸店前からスタートです。

 

大丸神戸店は、昭和2年開業

なので初代の大丸神戸店の建物が残っていれば

歴史的建造物となるのですが

現在の建物は2代目の建物になります。

 

1995年の阪神淡路大震災で大きな被害を受けた

大丸神戸店の建物は、震災から2年経った

1997年に現在の大丸神戸店の建物が完成しました。

 

現在の建物は、開業時の建物よりも

旧居留地の雰囲気に合わせて

石造りの重厚な建物となっています。

 

まずは大丸神戸店前の花時計線の道路を東に向かいます。

 

 

 

神戸旧居留地 旧三菱銀行 柱頭【史跡】

 

大丸神戸店の隣にあったのが旧三菱銀行神戸支店。

重厚なデザインの建物は解体されて柱頭だけが保存されています。

 

こういうの見る度に思うのは昔に造られたモノって

建物に限らず贅沢と言うのか凝っていると言うのか、

手間と費用を惜しみなくかけているように思うんですよね。

 

 

 

神戸旧居留地 神戸朝日ビル

 

神戸朝日ビルの建物の竣工は1994年で

低層階の外壁は、旧神戸証券取引所の外観を復元したものです。

 

 

 

 

 

 

神戸旧居留地 神戸朝日ビル 1階ホール

 

神戸ルミナリエの時には、

この神戸朝日ビル1階ホールに飾られた

クリスマス・ツリーを横目で観ながら会場へと向かいます。

ここで回れ右で再び大丸神戸店へと引き換えします。

 

 

 

カフェラ 大丸神戸店 テラス席

 

白いボードには

カフェラのテラス席は、新型コロナウイルスのため云々。』

オープン席は、室内席よりも感染し難いのでは………。

でもまあ新型コロナどうこう以前に今の寒い時期に

オープン席を利用する人はいないかもね。

 

 

 

神戸旧居留地 明石町筋

 

大丸神戸店沿いの明石町筋のこの通りは、

神戸ルミナリエで馴染みある通りで

電飾が施された街路樹が光り輝き素敵なBGMが流れます。

 

 

 

神戸旧居留地 ニッケビル

 

1937年(昭和12年)完成。

鉄筋コンクリート造り6階建て。

 

コの字型のアメリカンスタイルの建物で、

1階は御影石で建設、乳白色のタイルは2階以上に張られていましたが、

現在は、タイルの剥離を防ぐためアルミニウム板となっています。

 

 

 

神戸旧居留地 38番館

 

1929年(昭和4年)

旧ナショナルシティバンク神戸支店として建設。

地上3階、地下1階。

 

南側正面に4本のイオニア式円柱と、

東側面に7本の壁柱及び石積み外壁があり

アメリカン・ルネッサンス様式の建造物で

近代化産業遺産として登録されています。

 

 

 

神戸旧居留地 38番館 東側

 

此処だけ観ると日本じゃないみたいな雰囲気があります。

どっかのヨーロッパの街並みの中を歩いているような感じ。

 

 

 

 

この場所で結構な機材を三脚に固定して

指示を受けながら動画を撮影する集団がいました。

あの人達がテレビ局なのか何なのか分からないのですが、

私の姿がこの日のどっかの局のニュース映像に映り込んでいるかも。

 

 

 

神戸旧居留地 38番館 南側

 

風邪にたなびく旗と窓の上部にHERMESの文字が。

この入り口から内に入るような展開が

私の未来に待ち受けているのだろうか。

 

 

 

神戸旧居留地 あいおいニッセイ同和損保神戸ビル

 

1935年(昭和10年)鉄筋コンクリート造り4階建。

保険会社ビルとして建てられたアメリカン・スタイルのビル。

 

1階から3階に届く縦長のアーチ窓は、

ロマネスク調で仕上げられています。

 

 

 

 

 

 

神戸旧居留地 商船三井ビルディング

 

1922年(大正11年)鉄筋コンクリート造り7階建。

海運業界が栄えた時代に建築された

アメリカン・ルネサンス様式の建物。

外壁は石積みで重厚さと優美なデザイン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神戸旧居留地 シップ神戸海岸ビル

 

商船三井ビルディングの道路を隔てた西隣に建つのが

シップ神戸海岸ビル。

1918年(大正7年)【改築】1998年(平成10年)

旧海岸ビルは、鉄筋コンクリート造り4階建。

 

当時ウィーンの新建築運動であった

ゼツェッションの影響を強く受けています。

 

阪神淡路大震災後に改築されて

現在は、鉄筋コンクリート造り15階建てとなっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神戸旧居留地 シップ神戸海岸ビル&商船三井ビルディング

 

歴史的な建物が並び立つ景色は素晴らしいですね。

全区画で異国情緒溢れる建物が立ち並んでいた神戸大空襲以前の

居留地の街並みの景観、そして開港当初の神戸居留地の街並みの景観は、

素晴らしく美しかったんでしょうね。

 

 

 

 

ここからメリケンパークは目の前です。

ここまで来たらメリケンパークに寄りたいのは山々なんですが、

神戸旧居留地の歴史的建造物は、

まだまだあるので今日は立ち寄らずにスルーです。

 

 

 

神戸旧居留地 神戸メリケンビル

 

神戸メリケンビル(旧神戸郵船ビル)は、

メリケン波止場のすぐ北側に初代アメリカ領事館の跡地に

1918年(大正7年)に旧日本郵船神戸支店として建築されました。

 

当初は、銅葺きの屋根と円形ドームを戴いていましたが

1945年の神戸大空襲で焼失。

 

 

 

 

まるで翌年に阪神淡路大震災が

起きることを知っていたかのように

前年の1994年に施された耐震補強工事によって

軽微な被害で乗り越えました。

 

2019年4月に旧所有者が

日本郵船株式会社から日本港運株式会社になり

建物の名称が神戸メリケンビルに変更されました。

現在は1階は商業施設、2階以上が貸事務所となっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第二次世界大戦の神戸大空襲と阪神淡路大震災によって

神戸旧居留地の歴史的建造物が

かなり失われたのは残念ですが、

こうして神戸旧居留地の歴史的建造物を巡ってみると

まだまだ沢山の歴史的建造物が残っていることを実感します。

 

1所にあるので直ぐに巡り切れると思っていたのですが、

そうは問屋が卸さないようで

この後も旧居留地の歴史的建造物巡りは続きますが、

お付き合い願えれば嬉しく思います。

 

 

 

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